レスリング女子50キロ級で東京オリンピック(五輪)代表の須崎優衣(21=早大)が17日に、オンライン取材に応じ、間近に迫る母国での夢舞台での金メダル獲得を誓った。

17、18年に世界選手権を2連覇し、次代のエースとして期待を集めてきた。だが、19年6月の世界選手権代表を決めるプレーオフで入江ゆきに敗れた。メダル獲得で五輪代表に内定する大会への出場を逃し、「どん底だった」時期もあった。入江が予想外の敗戦で五輪切符を逃し、同年末の全日本選手権に勝利してアジア予選行きを決め、コロナ禍で延期後の21年4月に、カザフスタンで出場権を手にした。

絶望から道をつなげて、2カ月。「代表に内定してから、試合での反省を練習したり、金メダルを取るために、新たな挑戦をしたりしてきました」とハキハキと答えた。アジア予選でも、従来にはなかった股さきを披露するなど、攻撃の幅を広げてきた。「練習してきたことを出し切りたい」と意気込む。

「想像すると本当にワクワク、楽しみです。金メダルを獲得している姿を想像しています」。重圧はない。つながった道の先に、幼少期から目指した最も輝くメダルを信じ、進む。