
【世界一の鬼継投を下支え】朗希&由伸 準決を踏ん張り抜いたNPBが誇る二枚看板
侍ジャパンの世界一は、準決勝で登板した山本由伸投手(24=オリックス)、佐々木朗希投手(21=ロッテ)の2人の右腕なしでは成し遂げられませんでした。互いに1次ラウンドから先発の一角を担い、準決勝メキシコ戦の5回から2番手で登板した山本は3イニング無安打無失点で迎えた8回に2失点。先発の佐々木は4回3失点でした。初のWBCで得た収穫と課題。ベンチから応援した決勝戦の試合後の言葉を、準決勝登板後のインタビューと併せてノーカット版でお届けします。
プロ野球
<日本3-2米国>◇決勝◇21日(日本時間22日)◇ローンデポパーク(米フロリダ州マイアミ)
侍ジャパンが、3大会ぶりの世界一を目指しスター軍団の米国と対戦。3-2で米国を破り3大会ぶり3度目の世界一に輝いた。1点リードで迎えた9回表、大谷翔平投手が登板。最後は僚友トラウトを空振り三振に仕留め胴上げ投手、そして大会MVPに選ばれた。
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決勝戦後コメント全文
【山本由伸】「最後しか覚えてない」
――今の気持ちは
山本本当に最高でみんなに感謝したいです。やっぱり栗山さんだったり、すごいチームのこと考えてくださってて、はい、ほんとに心から感謝です。
――どんな大会だった
山本本当に一生の中でもなかなかできない経験をさせていただいたので、すごく成長できたと思いますし、はい、チームもやっぱり世界一って形で終われたので。もう日本中のみんながハッピーで。はい、本当に最高の大会でした。
――シャンパンファイトは
山本世界一の喜びがあるんで最高でした。
――大会の難しさは
山本時差だったり食事だったり、あの経験したことないことの中で、またあの試合ができたり。また1つレベルアップできるきっかけが経験できました。
――今後に生かす
山本本当に最高な経験だったので、今後にプラスになるように。はい、これからも頑張っていきたいなと思いました。
――日本とは違う雰囲気
山本盛り上がりが違う感じで、日本とはまた違う感じでまた盛り上がってた。野球ファンの皆さんの前でプレーできてよかったです。
――一番印象に残るシーンは
山本いや、最後のシーンしか覚えてない。8回にもダルさんが投げて、いや、もう本当にもうあのいろんなことがはい、あったので、でも、あっという間に感じましたし、最高でした。
――今季に向けて
山本そうですね、今んところは多分切り替えれそうにないんですけど、中嶋監督に怒られないように、早めに切り替えたいと思います。
◆山本由伸(やまもと・よしのぶ)1998年(平10)8月17日生まれ、岡山県出身。宮崎・都城から16年ドラフト4位でオリックス入団。17年8月31日ロッテ戦でプロ初勝利。19年最優秀防御率、20年最多奪三振。21年に行われた東京五輪では日本代表として金メダルに貢献。21年シーズンは最多勝、最優秀防御率、最優秀勝率、最多奪三振の投手4冠を獲得し、MVPと沢村賞にも選ばれた。今季も投手4冠で、2年連続4冠はプロ野球史上初。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。
【佐々木朗希】「大谷さん一番すごい」
――あらめて率直な感想は
佐々木本当に東京ドームからたくさん応援してもらって、優勝できてよかったなと思います。
――個人的には思うようにいかなかったところもあった
佐々木準決勝は先制を許してしまって、苦しい形で試合進んでたんですけど、逆転してくれると信じて、応援してました。
――登板機会のない決勝はどんな気持ちでベンチから応援していた
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