【トラウト&ゴールドシュミットから三振】竜に戻った高橋宏斗 決勝5回を中心に語る

侍ジャパン最年少メンバーとして、14年ぶり3度目のWBC優勝に貢献した中日高橋宏斗投手(20)が、チームに再合流した3月24日に本拠地バンテリンドームで凱旋(がいせん)会見を行いました。米国との決勝で、5回の1イニングを無失点投球で勝利に貢献。年齢制限でただ1人シャンパンファイトからは除外されましたが、立浪監督から高級シャンパン「ドンペリ」を贈られ祝福されました。会見では大谷やダルビッシュとの秘話など、宮崎合宿から約40日間の侍ジャパンの思い出を語り尽くしました。

プロ野球

◆高橋宏斗(たかはし・ひろと)2002年(平14)8月9日生まれ、愛知県出身。中京大中京2年時の19年明治神宮大会で優勝。20年センバツはコロナ禍で中止。同年ドラフト1位で中日入団。1年目は肘痛などで1軍登板はなかったが、2年目の昨季は19試合に登板し6勝7敗、防御率2・47。150キロ台中盤の直球と鋭利なスプリットで頭角を現した。186センチ、86キロ。右投げ右打ち。

「1イニングしか投げていないので」

――14年ぶりのWBC世界一メンバーになった

高橋宏まだ実感が湧きませんが、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。

――肉体、精神面での疲れは

高橋宏アメリカでは決勝の1イニングしか投げていないので、体の疲れはそんなにないです。ここ(バンテリンドーム)に来ている以上、ドラゴンズが日本一になるために、自分が準備するだけ。そこに対して体力や精神的な疲れは感じていません。

――手元に置いているビンは

高橋宏5分前くらいに立浪監督から、(米国での飲酒は21歳以上のため)シャンパンファイトができなかったからと、いただきました。

――日本ラウンド、米国ラウンド含め3試合に登板

高橋宏自分のベストパフォーマンスができたかなと思います。ドラゴンズではずっと先発でしたが、ジャパンに行ってから中継ぎで投げることになって、いい経験もできましたし、少しはチームに貢献できたと思います。

――決勝米国戦での5回の1イニングを振り返って

高橋宏試合前から「5回に投げる」とは言われていたので、そこに向けて準備はしていました。いざマウンドに上がると足も震えましたし、今までに感じたことのないプレッシャーや緊張感を感じながら、レフト(のブルペン)からマウンドに上がりました。

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