【会見全文】DeNA桜井周斗&松本隆之介 ケガ明け…再び袖を通す「41」「40」

かつて甲子園を沸かせた2人の投手が、支配下選手復帰を果たしました。DeNA桜井周斗投手(23)、松本隆之介投手(20)が4月10日、横浜市内の球団事務所で会見を行いました。桜井投手は、昨年1月に左肘尺骨観血的整復固定術を受け、同7月に実戦復帰も、シーズン後に左肘の疲労骨折の再発が判明しました。松本投手は昨年3月に左肩のクリーニング手術。ともに昨オフに育成契約となりましたが、今春実戦復帰し、着実にステップを踏みました。会見の全文をノーカットでお届けします。

プロ野球

桜井は3月28日のイースタン・リーグの日本ハム戦で実戦復帰。松本は3月31日の慶大との練習試合で実戦復帰を経て、支配下選手への復帰が決まった。

高校時代、桜井は日大三高(西東京)、松本は横浜高(神奈川)で甲子園に出場し、高校野球ファンに強烈なインパクトを残した。

U18W杯高校日本代表合宿で。左から履正社・安田尚憲、早実・清宮幸太郎、日大三・桜井周斗=2017年8月22日

U18W杯高校日本代表合宿で。左から履正社・安田尚憲、早実・清宮幸太郎、日大三・桜井周斗=2017年8月22日

桜井は同学年の早実・清宮幸太郎(日本ハム)としのぎを削って、2年秋の東京大会決勝では5打席連続三振をマーク。高校ジャパンでは清宮、安田尚憲、藤原恭大(ともにロッテ)、中村奨成、小園海斗(ともに広島)らとU18W杯に出場した。

東海大相模との練習試合で。横浜・戸塚区出身の大型左腕。物心ついたころからのベイスターズファンで、20年のドラフト3位は相思相愛の入団だった=2020年7月31日

東海大相模との練習試合で。横浜・戸塚区出身の大型左腕。物心ついたころからのベイスターズファンで、20年のドラフト3位は相思相愛の入団だった=2020年7月31日

松本は名門・横浜で1年春からベンチ入り。1学年先輩の及川雅貴(阪神)とともに、2年春のセンバツに出場した。3年時には巨人育成の木下幹也とともにチームをけん引した。

「トレーナーさんに感謝」

支配下選手復帰の会見で、桜井は昨年まで背負った背番号「41」、同じく松本は背番号「40」のユニホームに再び袖を通し、カメラマンの要望に応えながら、満面の笑みでポーズを決めた。

――支配下登録された今の心境は

桜井昨年、育成契約になって、球団の方からもリハビリにしっかり専念して、また戦力になれるようにっていうことだったので、1日でも早く支配下登録されることが今年の目標でした。ちゃんとリハビリに成功して、試合に復帰することができたので、まずはひと安心かなと思います。

松本僕も昨年ケガで、1試合も投げられなかったので、そこで育成契約になって、リハビリに専念するという話だったので、そこで焦る気持ちもあったんですけど、ひとまず試合にも復帰できて、支配下に戻れて、安心した気持ちが一番大きいです。

支配下登録会見に臨み、笑顔でポーズを決める桜井(左)と松本

支配下登録会見に臨み、笑顔でポーズを決める桜井(左)と松本

――球団からはどういう話があったか

桜井ケガの回復の話もありましたし、特にトレーナーさんとかに関しては、ただ病院に行くだけじゃなくて、セカンドオピニオンであったり、栄養指導とか、多方面でもサポートしていただいたので、それが結果、支配下に復帰することにつながったので本当に感謝しています。

松本僕もまずはケガを治して、十分に投げられるようにっていう話だったので、そこでトレーナーさんだったり、いろんな方々にサポートしてもらいながら、ようやく投げることができたという感じですね。

「思うようにリハビリいかなかった」

――去年はどういう思いで過ごしていたのか

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。