【ヤクルト奥川恭伸】囲み取材7分47秒を完全掲載 980日ぶり美酒の味/連載49

ヤクルト奥川恭伸投手(23)が、オリックス1回戦で5回1失点と好投し、21年10月8日阪神戦(神宮)以来となる自身980日ぶりの白星を挙げました。

1軍での登板は、22年3月29日の巨人戦(神宮)以来808日ぶり。同戦に登板後、右肘痛で離脱し、リハビリ中だった昨年7月の練習中には左足首を痛め、今春キャンプも完走前に腰痛で離脱。もがき、苦しんだ末にたどりついたマウンドで躍動しました。敵地でのヒーローインタビューでは、人目もはばからず号泣。つらく、苦しかったリハビリ期間、支えてくれた家族、仲間、チーム関係者を思いながら、言葉を紡ぎました。

涙の裏側や今年1月に発生した能登半島地震の被災地への思いなど、試合後の囲み取材で語った奥川の7分47秒、全文をお届けします。

プロ野球

◆奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ)2001年(平13)4月16日生まれ、石川県かほく市出身。星稜では1年春からベンチ入りし、2年春から4季連続で甲子園出場。3年夏は決勝で履正社に敗れ準優勝。19年ドラフトでは1位で巨人、阪神と3球団競合の末、ヤクルト入団。2年目の21年に9勝を挙げ、巨人とのCSでは20歳6カ月の最年少完封をマーク。オリックスとの日本シリーズ第1戦で山本由伸と投げ合い7回1失点と好投した(勝敗なし)。184センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2100万円。

■「この人たちと一緒なら大丈夫だと思って、投げていました」

――今の率直な感想を教えてください

(涙をすすりながら)まずは安心しています、本当に。ホッとしています。

――安心というのはどういう安心?

ずっとリハビリをやってきて、今日の登板もすごく緊張しましたし、内容は本当にいいものではなかったんですけど、チームのみんなに助けられて、こうやって勝利投手にしてもらえて、本当にうれしかったですし、ここで1つ勝てたということに、すごくホッとしていますね。

――試合前も緊張しているように見えたが、緊張はしたか

はい。本当に久しぶりの登板だったので、今までにないぐらい緊張していました。

――内野に長岡や武岡ら同期がいたが、同期への思いは

やっぱり自分が苦しい時に、後ろを見渡したら、同期の2人がいて、他の先輩方もいて、本当に心強かったですし、この人たちと一緒なら大丈夫だと思って、投げていました。

――ファンの歓声はどうでしたか

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。26年は遊軍。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。