【巨人大城卓三】「自分、負けないっすから」強力ライバルにも余計な感情やプライド排除

多くを語ることはありませんでした。ただ、発したひと言に強い思いが感じられました。

巨人大城卓三捕手(31)は、ハイレベルなレギュラー争いに挑みます。ソフトバンクからFAで加入した甲斐拓也捕手(32)、岸田行倫捕手(28)、小林誠司捕手(35)らライバルは強力。余計な感情やプライドは排除し、ただ純粋にグラウンドでの結果を追い求めます。

プロ野球

◆大城卓三(おおしろ・たくみ)1993年(平5)2月11日、沖縄県生まれ。東海大相模で甲子園に2度出場し、10年夏に準優勝。東海大では14年全日本大学野球選手権で優勝。NTT西日本を経て、17年ドラフト3位で巨人に入団。1年目から83試合に出場。21年から3年連続2ケタ本塁打。23年WBCで侍ジャパン入り。同年の134試合、119安打、打率2割8分1厘、16本塁打、55打点は、いずれも自己最多。昨季、国内FA権を取得し、行使せずに残留。複数年契約を結んだ。通算755試合、564安打、打率2割6分2厘、62本塁打、250打点。187センチ、90キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1億6000万円。

京都でDeNA戸柱、松尾と自主トレ

1月中旬。午前10時のグラウンドは肌寒かった。場所は京都府内にあるNTT西日本。そこには、すでに額に汗をにじませたDeNA戸柱、松尾が、ティー打撃でバットを振り込んでいた。

三塁側に作られた観覧席から様子をのぞいた。すぐに気付いたのは戸柱だった。昨年のCS、日本シリーズで阪神、巨人、ソフトバンクと強敵を封じ込めたリードに隠された洞察力、周囲への気配りはこんな時でもさえ渡る。

試合前に談笑するDeNA戸柱と巨人大城卓

試合前に談笑するDeNA戸柱と巨人大城卓

「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。わざわざこんな遠くまでありがとうございます」

練習中だったにもかかわらず、ニコニコした笑顔で記者に近寄り、さりげなく打撃用手袋を外して、素手で握手を交わす。

聞けば、早朝にウエートトレーニングを終え、打撃練習に移ったところだった。ひと言、二言あいさつした後、打撃用手袋をつけ直し、再びティー打撃に向かった。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。26年は遊軍。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。