【監修:金子真仁】埼玉西武ライオンズ名鑑2025 在籍全選手「ひとこと」/第1回

今年も日刊スポーツの「プロ野球選手名鑑」が雑誌、アプリの2種で発売されました。24年シーズンはちらっとしか拝見しておらず恐縮ながら、25年度版のライオンズ選手への「ひとこと」の編集を担当しました。スペースの都合上、本当に「ひとこと」しか書けない選手も。それならここで。在籍全選手へ、Xと同じ140文字での「ひとこと」を。全4回でお届けします。(背番号は3月15日時点)

プロ野球

11.上田大河投手故郷尾鷲のことを「話し出したら止まらないですよ」。若くして抱いた心象風景を宝物に、転居先の大阪で羽ばたいた右腕。ドラフト2位で入団して2年目。まずはリリーフで始め、やがては先発も…の青山美夏人スタイルで階段を1歩1歩。大商大の後輩・渡部聖弥の加入を自身のプラスにできる人間力持つ。

12.渡辺勇太朗投手武内夏暉の出遅れにより「ローテ有力」から「ローテで着実に白星を取らないと困る投手」にグレードが一気に上がった。浦学のポテンシャル右腕はまだまだ細身だった体をどんどん太くし、力もつけ、すっかり大人びて、高卒7年目でいよいよ機は熟したか。高橋光成の一番弟子としてもやらねばならぬ1年。

13.高橋光成投手リンゴ園を駆け回り、清流ではしゃぎ回り、そうやって背を伸ばし、困っている人には手を差し伸べられる青年に育った。人に優しく丁寧に接しようとする心根を持ちながら、時には頑健さやプライドをしっかりのぞかせるのがエースの強さ。0勝11敗に何も感じない投手はいない。場を支配してやり返すだけ。

15.与座海人投手琉球サブマリンはしなやかさ以上に己に強さを求めた。1月にして自主トレ先の岩手で130キロ台。目標は140キロ。自身の選択に1つの答えが出そうなシーズンを迎える。考える地頭も表現も巧み。乗るべき波を探し当てられれば完封もできる。投手陣のペットボトル委員会の広報担当としても欠かせない存在。

16.隅田知一郎投手仮にゲームの世界であるならば一級品の球ばかり。最優秀防御率の候補に挙がるだけの資質がある。チーム状況を鑑みるに、今はスッとカウントを取りに入っての被本塁打が何より痛い。若くして自分の意見をまっすぐ口にできる人。少しずつ成績が伴っていけば、心技ともに日本球界を代表する左腕になれる。

17.松本航投手良くも悪くも選手が自己主張をできるのがライオンズの文化。それゆえにもの静かな松本航がむしろくっきり浮き出る時もある。寡黙ながら芯はぶれず、信じた道をひたすらこつこつと。職人気質がしっかりクローズアップされていく環境も、強いニッポンの組織の絶対条件。今年は職人の意地の見せどころだ。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。