【監修:金子真仁】埼玉西武ライオンズ名鑑2025 育成も網羅「ひとこと」/第2回

今年も日刊スポーツの「プロ野球選手名鑑」が雑誌、アプリの2種で発売されました。24年シーズンはちらっとしか拝見しておらず恐縮ながら、25年度版のライオンズ選手への「ひとこと」の編集を担当しました。スペースの都合上、本当に「ひとこと」しか書けない選手も。それならここで。在籍全選手へ、Xと同じ140文字での「ひとこと」を。全4回でお届けします。(背番号は3月15日時点)

プロ野球

57.黒田将矢投手小顔、足長、高身長。他の投手からうらやまれる体形を豪快に使い、帽子が吹き飛ぶような出力で投げ込んでいく。1軍ではきっとそれを捉えられるのが黒田が直面する壁だ。シンプルに球速か、球質か、胸を張れる変化球か。この課題をクリアできれば「羽田・黒田・菅井」の強力3本柱構想が実現に近づく。

58.中村祐太投手広島から現役ドラフトで加わった西武1年目は27試合の登板。どんな場面でも、何イニングでも。外から見ていても「献身」の2文字がすぐに浮かぶような臨機応変さで、苦しい1年間のブルペンをちゃんと完結させた。報われるべき西武2年目。カット系の直球と角度生かし、居場所を次々に広げていきたい。

61.平良海馬投手投げる表現者。「高めの方がリスクが少ない」と投げきり、しっかり空振り三振を奪う有言実行ぶりには「新時代」さえ感じる。ラプソードを自費購入し、投球科学に誰よりも向き合ってきた。先発投手の気持ちを知った上で、今季はクローザーを任される。後輩たちを自主トレに誘い、どこか変わりつつある。

69.水上由伸投手プロ野球選手のシーズンオフに正解はない。水上は新人王を獲得した22年のオフを悔いる。この2年間、1軍での貢献度は低い。開放的な性格が裏目に出る場面もあった。栄光から3年、間違いなく今年は正念場。ピンチにシュートで6→4→3の併殺を。その成功の積み重ねが「水上復活」の絶対条件になる。

70.豆田泰志投手山本由伸風フォームを取り入れ球筋が安定し、独特のカーブも生きて、支配下登録を勝ち取った。その球威に相手が慣れてきて、投げるたびに打たれて、1軍戦では八方塞がりになりつつあった。フォームを見直して迎える支配下3年目。ホップ成分豊かな直球が生命線なことに変わりなし。胸を張って投げる。

71.菅井信也投手東北の無名校から育成入団した細身左腕は、期待通りの成長曲線で支配下登録を勝ち取って、プロ1勝目をつかんだ。これで世界は変わり、見られ方も変わる。5勝、10勝へのステップアップに何が必要か。「初見で打ちづらい投手」から卒業できるか。心身たくましくなり、課題クリアの予感は高まっている。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。