【金子真仁】2025西武ドラフトをシミュレート! 再建へ新戦力獲得の様子を想像

2025年のプロ野球ドラフト会議が10月23日に行われます。再建途上の西武にとって、大きな力を秘めた若者の見極め、獲得は重要なミッション。もちろん機密あふれるスカウト会議の場には入れませんが、西武担当記者としてその様子を“想像”し、指名をシミュレーションします。

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追記 記事配信後に西武は1位指名を明大・小島大河捕手(4年=東海大相模)に決定したと発表しました。これに伴い、見出しを1つ、配信当時のものから修正しています(2025年10月22日)


広池本部長「補強ポイントはいっぱいある」


ドラフト会議が近づき、チーム内からもたまに「1位、誰ですかね?」との声が聞こえたりする。

選手たちも割と敏感だ。例えば先発左腕を1位指名するとなれば、それは現存の左腕投手たちに対する球団からのこんなメッセージでもある。

「お前たちが物足りないから先発左腕を1位指名したんだぞ」



143試合を終えてしばらくが過ぎた10月10日、編成のトップ職にいる広池浩司球団本部長(52、写真)は報道陣に対し、ドラフト会議への方針をこう話した。

「補強ポイントはいっぱいあるので、難しいですね。これ、という1つには絞れない部分はあります。今年の順位もそうですし、得点、失点…と考慮すると、補強ポイントはたくさんあります」


一般的には打撃力が課題と言われている。一方で、強力とされる先発投手たちが早々に崩れて敗れてしまった試合が一定数あるのも、明白な事実といえる。

仮に今井達也投手(27)と高橋光成投手(28)がともに夢をかなえてメジャーリーグに挑戦したら、彼らの担うべき投球イニングは誰がまかなうのか―。

考え出すと課題にキリがなく、広池本部長の迷いにも納得がいく。

他11球団も当然、最大の成果を求めてくるドラフト会議だ。例年以上に戦略が重要で、それは軽々に明かすわけにもいかない。

この記事を書いている10月18日時点で西武担当記者としてできることは多分、1年間このチームを見てきた蓄積に基づく「予想」しかない。


まずは課題をカテゴリーごとに


まずはカテゴリーごとに課題を端的に洗い出す。



【1】先発投手

今井、高橋はさておき、今季はローテーションの「6人目」「7人目」に苦しんだ。ボーも菅井も上田も青山も、伸び悩んだ。篠原らの本格化はまだ先だ。即戦力が1人入れば大きい。


【2】リリーフ投手

クローザー平良は来季、先発再転向の見込みだ。ウィンゲンター、ラミレスの残留は大きい。甲斐野、山田は疲労蓄積が懸念される。出力増の現代野球で、リリーフが2年続けて活躍するのも容易ではない。ここも人を増やす必要がある。


【3】左腕投手

先発タイプの左腕は育成の若手を含めて豊富だ。佐藤隼の復活にかけたいところだが、1軍のリリーフ左腕がもう1人増えれば、という状況ではある。



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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。