【金子真仁】西武ドラフト総括…だけでは終わらない 気が早すぎる26年指名予想

プロ野球ドラフト会議が10月23日に開催され、西武は支配下で6人、育成で7人のアマチュア選手の交渉権を獲得しました。スカウト陣や私たち記者にも、総決算の1日。早すぎますが「26年10月」も見据えながら、西武のドラフト会議を報道目線で振り返ってみます。

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10月23日、西武にドラフト1位で指名された明大・小島大河捕手

10月23日、西武にドラフト1位で指名された明大・小島大河捕手


■西武の2025年ドラフト指名選手


順位選手位置所属
1位小島大河明大
2位岩城颯空中大
3位秋山俊中京大
4位堀越啓太東北福祉大
5位横田蒼和山村学園高
6位川田悠慎四国銀行
育成1位新井唯斗八王子学園八王子高
育成2位今岡拓夢神村学園高
育成3位斉藤佳紳四国IL徳島
育成4位浜岡蒼太川和高
育成5位平口寛人日本経大
育成6位正木悠馬上智大
育成7位安藤銀杜四国IL徳島




スタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(20=花巻東)を1位指名する球団があるのでは―。

何やら気配が生まれたのはドラフト会議開始までもう少し、という時間帯だった。

西武はすでに明大・小島大河捕手(4年=東海大相模)の1位指名を公言。リストアップは悟っていたものの、獲得するならば2位以降だった。

でも、西武が佐々木を指名しないこともそれなりに悟っていた。会議後、広池浩司球団本部長(52)の言葉が物語る。

「まぁ、リストには入っていましたよ。正直言いますと。ただやっぱり、本人の気持ちというのが一番大事なので、というところで我々としてはずっと考えていました」

1年前、私はアマチュア野球担当としてドラフト会議を迎えた。その後、25年の西武担当を拝命した。

結局、書けなかった。でもその時点の取材で「事実」とつかめたことを報じるべきかけっこう悩んだ。

「西武、来秋ドラフトの上位候補にスタンフォード大・佐々木麟太郎をリストアップ」

140本塁打を放った花巻東(岩手)時代、西武は一時期佐々木を1位指名候補の1人に挙げていた。西武との縁は確かなものだ。

でもこれを書いたらどうなるか―。広池本部長は「本人の気持ち」と表現した。私もそこが気になった。フロンティアとしての若者の挑戦に、まだまだ先のドラフトの話題で水を差すのはいかがなものか―。

私的旅行で訪れたスタンフォード大で購入したスクールカラーのネックストラップを使いながら、1年間、西武を取材した。

だから、西武が指名せずに他球団が競合するという意外な決着。私は少し気が抜け、明大・小島の喜びの表情をネット記事で見た。

小島の首には、私が明大取材に赴いた新人記者に託した、通称クソデカネックレスがかかっていた。



意外な指名傾向…25年総括


ドラフト会議が終わり、ほんのひと息だけついた広池本部長が私たちメディアに応じてくれた。

1つ目に総括を聞いて、次の質問は―。私は自然と尋ねていた。

「高校生のショートをけっこう指名なさっていましたが」


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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。