【りくりゅうの言葉/トリノ限定取材】「遊んでるだけじゃねぇか!笑」いつもの2人

【トリノ(イタリア)=松本航】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで三浦璃来(20)、木原龍一(30)組(木下グループ)が日本勢初優勝を飾りました。昨季の北京五輪7位入賞、世界選手権2位に続き、新たな扉を開いた「りくりゅう」の視線は次に向いています。

現地トリノ限定のフリー一夜明け取材では、演技の振り返りはもちろん、7月に左肩を脱臼した三浦が復帰するまでの2カ月間の過ごし方、後輩ペアへの思いなどを語りました。

フィギュア

<GPファイナル>ペア優勝:三浦璃来・木原龍一一夜明け会見

表彰式で日の丸を広げて記念撮影(ロイター)

表彰式で日の丸を広げて記念撮影(ロイター)

【GPファイナルペア成績】


順位選手SPフリー合計
1三浦、木原組78.08136.50214.58
2クニエリム、フレイジャー組77.65135.63213.28
3コンティ、マシ組67.30119.72187.02
4ストラートデュデク、デシャン組69.34114.94184.28
5ジラルディ、アンブロジーニ組63.54116.85180.39
6チャン、アキラハウ組53.85109.06162.91
ペアで優勝し、記者会見で思いを語る三浦璃来(右)と木原龍一

ペアで優勝し、記者会見で思いを語る三浦璃来(右)と木原龍一

ファイナル制覇、木原涙のワケ語る

――フリーから一夜明けて

木原 初めてプレッシャーの中で勝たないといけない試合だったので、すごくきつい戦いだったんですが、優勝できたことは本当にうれしく思います。

――プレッシャーがある中でも、楽しさは変わらなかったのか

木原 う~ん…。昨日は少し楽しさというより「勝ちきらないといけない苦しさが、勝ってしまったかな」というのはありました。

三浦 プレッシャーはあったんですけれど、2人で滑る楽しさはあった。失敗はありましたが、最後まで楽しめたかなと思います。

――木原のフリーのサルコーのミスは珍しかった。普段と違う精神状態だったのか

木原 サルコーをミスするということは「そういうことなのかな」と思いました。試合前から「少し心が整わないかな」という感じもあった。技を1つ1つ集中していたけれど、どこか不安な気持ちがあったのかもしれません。

――失敗直後は何が頭によぎった

大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。