三浦佳生、跳ばなかった4回転ループに感じた成長 1年半前の“今永対談”からの変化

フィギュアスケート男子の三浦佳生(19=オリエンタルバイオ/明治大)が、米メジャーカブスの今永昇太投手(当時DeNA)と対談をしてから、1年半がたちました。

今季は左太もも痛の影響もあり、全日本選手権で8位にとどまった中、今永投手に授けられた教えを生かすことができた場面もありました。

2月1日の明法オンアイスでのインタビューをお届けします。

フィギュア

「こうなるだろうなと思ったシーズン」

―足の状態はいかがですか

今はやっと曲をかけて練習を再開した段階です。ジャンプはまだやっていなくて。2、3週間おきにMRIと診察を受けて、その診断結果をもとに練習のやり方を提示してもらっているところです。

―どのような診断名ですか

左大腿直筋の肉離れです。全日本で悪化したので、結構響いたかと思います。それまではGPシリーズや全日本が控えていて休むことができなかったので。やっと休めるかなという感じです。診断は12月末に受けました。

明法オンアイスで演技する三浦(撮影・横山健太)

明法オンアイスで演技する三浦(撮影・横山健太)

―あらためて、今季はここまでどのようなシーズンでしたか

自分の中では「こうなるだろうな」と思ったシーズンでした。痛みの不安を抱えながら滑っているので、練習と違うことが起きやすかったです。なので半分はしょうがないのかなと。でも出るからには結果を残したかったです。特に全日本は調子が良かったので、悔しさが大きかったです。

明法オンアイスで演技する三浦(撮影・横山健太)

明法オンアイスで演技する三浦(撮影・横山健太)

「自分はこんなもの」苦難のシーズンの受け止め方

―1年半前の話を伺います。23年6月に当時DeNAで活躍していた今永投手と対談をしました。横浜スタジアムの一塁側スタンドに座りながら言葉を交わしましたが、覚えていますか

めっちゃ緊張したんですけど、内容は結構覚えています。おいしい食べ物を食べるという話もされていましたよね。今永選手がすごく面白い人だということも覚えています。フレンドリーに話しかけてくださりました。対談の時、グラウンドでは他の選手たちが練習をしていて、フェンス越しに大田泰示選手(24年に現役引退)とも話をさせていただいたんですけど、そこでもすごくフレンドリーに声をかけていただきました。

―今永投手はその翌シーズンにメジャーへ舞台を移し、最初のシーズンで15勝3敗、防御率2.91と大活躍されました。その姿を率直にどのように見ていましたか

対談相手、僕で良かったのかなと(笑い)。もちろん応援はさせていただいていたんですけど、メジャーで15勝ってすごいですよね。最初のシーズンで2桁勝利。すごすぎです。

―対談時に今永投手は「自分の心のパターンを理解するというのが、安定につながる」という話を強調していました。三浦選手にとって今季はケガに悩まされたシーズンだったと思いますが、自分自身を理解するという点はどのように振り返りますか

その話もされていましたね。そういう面では、個人的にはうまくいっていたかなと思います。こういう時はどうしても焦りが出て、どうしたらいいか分からなくなって、悪い時だと練習して悪化させてしまうこともあるんですけど。でも焦ることもなく「しっかり治せば自分の力はあるんだ」と、良い時のイメージを持ち続けることはできました。結果もついてきていなかったので、ネガティブになってしまうシーズンではありましたが、そういう時こそポジティブになることが大事だと学びました。

明法オンアイスで演技する三浦(撮影・横山健太)

明法オンアイスで演技する三浦(撮影・横山健太)

―昨年末の全日本を例に挙げるとすれば、どのような点にポジティブな面を見いだしましたか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。