【千葉百音の言葉】「悪魔のささやき声を振り払いながら…」初表彰台も「悔しさ強い」

【ボストン=松本航、藤塚大輔】世界選手権2年連続出場の千葉百音(19=木下アカデミー)が初の表彰台となる銅メダルを獲得しました。SP2位から、フリー141・80点の合計215・24点。昨年7位の悔しさを晴らしたかと思いきや、最後まで「悔しさの方が強い」とストイックな姿勢を貫きました。25日の公式練習からSP、フリー後のメダリスト会見まで、現地限定インタビューを「千葉百音の言葉」としてたっぷりとお届けします。

フィギュア

<世界選手権>◇3月28日(日本時間29日)◇米ボストン◇女子フリー

女子2位の坂本花織(左)と3位の千葉百音(以下、撮影はすべて藤塚大輔)

女子2位の坂本花織(左)と3位の千葉百音(以下、撮影はすべて藤塚大輔)

緊張が出やすいサルコー

フリーを終えて

―今、うれしさと悔しさはどうですか

結構悔しさが強いですね。全部降りて、やっぱ表彰台に乗れたっていう、その結果自体はすごいうれしい。まさか表彰台に乗れるとは思ってなかったので。本当にすごいうれしいんですけど、今日の演技の出来としては、やっぱサルコーとか3連続とかでアンダー取られちゃって、もうそこが悔しい。レベルは全部取れてるのでそこは良かったとして、まあ緊張してるなりに、つなぎの部分もしっかりスピードを出して、それが結構ジャンプの出来につながったのかなと思うので、すんごい緊張した中で最後までやり遂げられたっていうのは今日の成果だと思います。

女子2位の坂本花織(左)と3位の千葉

女子2位の坂本花織(左)と3位の千葉

―緊張はもう滑り出す前からありましたか

はい、もうすごい、やばかったです。去年の世界選手権のフリーとか、去年の全日本選手権とかと同じぐらいめちゃくちゃ緊張したので。自分は緊張した時にサルコーに出るんだなというのを改めて実感しました。で、まあループは今までも緊張した時に結構ミスりやすかったんですけど、今日しっかり落ち着いて跳べたのはすごい良かったとこだと思います。

女子フリーで演技を披露する千葉

女子フリーで演技を披露する千葉

―米国大会の盛り上がりの中で登場する時、気持ちはどうですか

今日はさすがに歓声がすごく聞こえるっていうか自分の頭の中ですごい響いてるような感覚で、それが結構緊張しちゃったりとかもしたんですけど、最後までもうずっと、そういうダメな感じの緊張の、悪魔のささやき声みたいなのを頑張って4分間ずっと振り払いながら演技してたので、今日の演技は滑っててすごい気持ちよかったとは言い切れないです。

―悪魔の声ってどんな声ですか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。