【鍵山優真の言葉】天を仰いだ重圧のエース 「メダルとか正直どうでもいいと」

【ボストン=松本航、藤塚大輔】4度目の世界選手権を鍵山優真(21=オリエンタルバイオ)は銅メダルで終えました。ショートプログラム(SP)2位で臨んだフリーでは、冒頭の4回転フリップからミスが重なる展開。「半分心が折れかけた」と最後まで立て直すことはできませんでした。それでも来年のミラノ・コルティナ五輪各国・地域出場枠の最大「3」は確保に「すごくホッとした」と安堵(あんど)感もにじませました。現地取材メディア限定インタビューでのやりとりを「鍵山優真の言葉」として、お届けします。

フィギュア

<世界選手権>◇29日(日本時間30日)◇米ボストン◇男子フリー

男子シングル上位成績


順位選手名SPフリー得点
1イリア・マリニン110.41208.15318.56
2ミハイル・シャイドロフ94.77192.70287.47
3鍵山 優真107.09171.10278.19
4アダム・シアオ・イムファ87.22188.26275.48
5ケビン・エイモズ93.63178.89272.52
6佐藤 駿91.26179.30270.56
銅メダルを手にする鍵山優真(撮影・藤塚大輔)

銅メダルを手にする鍵山優真(撮影・藤塚大輔)

「サルコーやっちゃったあたりから
もう絶対やらかしできないな、と」

フリーを終えて

―現在の心境はいかがですか

複雑。なんか演技の途中から「3枠取れなかったらどうしよう」っていう思いがすごく頭の中にあって。でも絶対に諦めたくないっていう気持ちももちろんあって。ジャンプはもうほんとにダメダメだったので、とにかくステップやスピンで少しでも、1点でも多く稼げるように頑張りたいなって思ってたんですけど、正直もう半分心折れかけてたので。でも、リンクサイド上がってからはもうずっと、ほんとに「3枠、3枠、3枠」ってずっと頭の中にひたすら残ってて。で、駿がすごくいい演技したのかなっていうような歓声が聞こえてきたので。それで、結果も見て、メダルとかよりも、まず連盟の人に3枠取れたかどうか確認して、もうすごくほっとしたので、でも本当になんか申し訳ないことしちゃったなって感じです。

―フリップから気持ちが折れてしまいましたか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。