【西山真瑚〈前編〉】「辛いことも多いけど…」葛藤を胸に1人で練習する日々/カナダ発

フィギュアスケート・アイスダンスの西山真瑚(23=オリエンタルバイオ)が7月下旬、拠点のカナダ・モントリオールで単独インタビューに応じました。同11日に田中梓沙(19)との「あずしん」カップル解消を発表し、現在は新パートナーを模索しています。

全2回の上編では、解消後の練習状況や心境に迫るとともに、ファンへの思いを尋ねました。

フィギュア




拠点のモントリオールで単独インタビューに応じた西山真瑚(すべて撮影・藤塚大輔)

拠点のモントリオールで単独インタビューに応じた西山真瑚(すべて撮影・藤塚大輔)


カナダの3大都市の1つにあたるモントリオール。かつてフランスの植民地でもあったこの地は、フランス語が公用語となっている。街には石畳やヨーロッパ風の建物が並び、「北米のパリ」とも呼ばれる。

中心街はセント・ローレンス川からほど近くにある。その一角にある「49th Paralle Cafe & Lucky's Doughnuts」。昼下がりの店内は、フランス語や英語が飛び交っていた。

ゆったりとした時間が流れる中、西山は笑顔で姿を現した。

「遠くまでありがとうございます。今日はよろしくお願いします」

23年にこの街へ住み始め、世界選手権3連覇中のマディソン・チョック、エバン・ベーツ組(米国)ら各国のトップダンサーが集う「アイス・アカデミー・オブ・モントリオール」で研さんを積んできた。

ミルクオーレを飲みながら、「もう随分と慣れました」とほほ笑む。田中とのカップル解消発表から約2週間。穏やかな語り口で、今の心境を語り始めた。


モントリオールの街並み

モントリオールの街並み

寂しさを感じつつも日々リンクへ「今季に間に合うように」


―解消発表後はどのように過ごしていますか

「今は相手がいないので、1人で練習しています。個人的には今季に間に合うように、新しいパートナーを探したいと考えています」

―1人での練習は、どのように進めるのですか

「アイスダンスに必要なスケーティングスキルを磨いたり、ターンの練習をしたり、そういうことをメインに毎日練習しています。2人で練習していた時は3時間から3時間半は氷に乗っていましたが、今は練習メニューも減っているので2時間半くらいです。個別練習のような形式となるので、リンクサイドで見守る先生方にいろいろと教わりながら練習しています。自主練の時は、これまで習ってきた1人用のエクササイズをしています」

―先生方が変わらずに指導してくれているのですね

「『アイス・アカデミー・オブ・モントリオール』はチーム制となっていて、先生が6人いらっしゃいます。僕はローマン(・アグノエル)先生がメインコーチですが、レッスンの時は6人の先生に幅広く教えていただきます。たまたま解消発表直後からローマン先生がバケーション(休暇)に入っているので、今は他の先生方に見ていただいています」


モントリオールのセント・ローレンス川に架かるジャック・カルティエ橋

モントリオールのセント・ローレンス川に架かるジャック・カルティエ橋


―解消を決めた時、ローマン先生などからはどのような声をかけられましたか


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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。