【ブルーノの言葉】「10年前の君たちなら…」五輪前年に“りくりゅう”に伝えたこと

フィギュアスケートペアの「りくりゅう」こと三浦璃来(23)木原龍一(33)組(木下グループ)を指導するブルーノ・マルコット・コーチが、7月下旬に拠点のカナダ・オークビルで取材に応じました。

今季は来年2月にミラノ・コルティナオリンピック(五輪)が控える勝負のシーズン。師としての願いや2人の成長を語りました。

特に力を込めながら話したのが、昨年12月のGPファイナル以降の道のり。ブルーノ・コーチには、「りくりゅう」に伝えたかったことがありました。

フィギュア




7月24日、練習中に木原龍一、三浦璃来とともに映像を確認するブルーノ・マルコット・コーチ(撮影・藤塚大輔)

7月24日、練習中に木原龍一、三浦璃来とともに映像を確認するブルーノ・マルコット・コーチ(撮影・藤塚大輔)


五輪シーズンのキーワードは「自分たちであれ!」


―あらためてりくりゅうの強みをどのように見ていますか

「何と言ってもスピードとパワーです。これは2人による化学反応みたいなものです。世界中のどのペアを見ても、彼らほど速く、そしてこれほどアグレッシブな演技を見せられるチームはいません。そして彼らは障壁があっても、果敢に挑んでいく。そんな時こそ、彼らは最高の力を発揮してみせる。これは本当に素晴らしいことです。3月には世界王者に返り咲きました。今はとても重要な時期だと思っています」


世界選手権ペアで2年ぶりに優勝(2025年3月撮影)

世界選手権ペアで2年ぶりに優勝(2025年3月撮影)


―新シーズンへ向けてどのようなアドバイスを授けていますか

「僕の一番のアドバイスは『自分たちであれ』ということです。自分たちが何者であるのか。それをずっと保ってほしいと思っています。うまくいく理由は何か。良いトレーニングができる理由は何か。競技で実力を発揮できる理由は何か。練習においても試合においても、何をしたら一番良い状態でいられるのかを常に忘れないでほしいと伝えています。どんな試合であっても、競争相手が誰であっても、どのようなシーズンであっても、『自分たちであれ』ということです。もう1つ伝えているのは『その日の最高の自分たちを表現しよう』ということです。いつもパーフェクトである必要はないのです。毎日コンディションは変わるので、調子が良い時もあれば、そうでない時もあります。だからこそ、その日のその状態で一番良い練習をしよう、一番良い演技をしようと伝えています。


世界選手権ペアフリー後に取材に応じる(2025年3月撮影)

世界選手権ペアフリー後に取材に応じる(2025年3月撮影)


―りくりゅうはどのようなぺアだと感じていますか


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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。