【イチロー大相撲〈29〉】焼き肉店オープン!実業家・元松鳳山インタビュー(上)

元小結松鳳山の松谷裕也さん(40)が、実業家になった。5月19日に「焼肉ホルモン松鳳山」が千葉県船橋市にてオープンした。

なぜ焼き肉店なのか、なぜ船橋なのか。「申し合いホルモン」「盃(さかずき)ビール」など遊び心がちりばめられたメニューが完成するまでの試行錯誤などを聞いた。

インタビューを2回に分けてお送りします。

大相撲

メニューを広げる松谷裕也さん

メニューを広げる松谷裕也さん

船橋に育てられた松鳳山

現役引退から約2年、断髪式から約1年3カ月。元松鳳山の松谷さんが、焼き肉店を始めた。

場所は、JR船橋駅、京成船橋駅からも近い好立地。開店前の時間帯にアポを取って、インタビューをお願いした。

―オープンしてからの手応えはいかがですか

「お客さんはみんな『すごいお肉おいしかったよ。また来ます』って言って帰ってくれるんで、本当にありがたいです。

最初はオペレーションがしっかりしてない部分もあったんで、店が終わった後、ミーティングしながら、改善点をいろいろとみんなで話し合っています。じゃあこうしよう、ああしようと。日に日に良くなっていってますよね」

引退会見で笑顔を見せる松鳳山(2022年6月28日撮影)

引退会見で笑顔を見せる松鳳山(2022年6月28日撮影)

―引退してから約2年たちます。焼き肉店をやることは、いつごろから考えてたんですか

「引退前から考えてました」

―やはり、焼き肉は好きですか

「焼き肉、大好きですね。現役の時から、いろんなところへ食べに行きましたね。お相撲さんって基本的に、ご飯を食べにいくとなったら焼き肉が多くなりますね」

―飲食店もいろいろあります。なぜ焼き肉店をやろうと思ったのでしょうか

「しっかりと、仕込みさえしておけば、対応できる面があります。例えば、ABEMAさんで相撲の解説の仕事があった時、朝からしっかり店の準備をしておけば、任せられる。いろいろ考えた結果、それもいいかなと思いました」

―オープンまで大変だったと思います

「まず物件が見つからなかった。待った結果、一番いいところが見つかりました。駅も近いし、夜も人通り多いんで、本当にいいとこに出会えたかなと思います」

船橋駅近くの好立地にオープンした「焼肉ホルモン松鳳山」。オープン直後は、贈られた花であふれかえっていた

船橋駅近くの好立地にオープンした「焼肉ホルモン松鳳山」。オープン直後は、贈られた花であふれかえっていた

―船橋にしたいと決めていたんですか

「決めてましたね。現役で16年、(部屋がある)船橋でやってきました。福岡の実家で18年間暮らして、船橋に来てから18年。今、一番長く住んでる場所と同じなのは船橋なんです。だから思い入れがありますよね、やっぱ船橋には。その辺を歩いてても、現役の時は『松鳳山、応援してるよ』って言ってくれる人もたくさんいました。知り合いの飲食店に行った時とかも、『お相撲さんだ、松鳳山だ』と言ってくれたりもしました。船橋で、松鳳山っていう名前を作り上げていったんで。お店出すなら船橋かなと思いました」

―焼き肉店の修行をしたと聞きました

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。