【藤青雲&藤凌駕 新入幕会見全文】マイクトラブルでまさかのやり直しも…優しい二人

日本相撲協会は2月24日に春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表し、ともに藤島部屋の藤青雲(28)と藤凌駕(22)が新入幕となりました。同部屋から2人同時の新入幕は境川部屋の妙義龍と佐田の富士以来15年ぶりでした。

大阪府高槻市の藤島部屋宿舎で行われた記者会見全文をお送りします。

大相撲




番付け表を指さす新入幕の藤青雲(左)と藤凌駕(撮影・白石智彦)

番付け表を指さす新入幕の藤青雲(左)と藤凌駕(撮影・白石智彦)

会見の前に番付表を持って写真撮影。報道陣から向かって左に藤凌駕、右に藤青雲が座った。しかし、番付は藤青雲が右(東)、藤凌駕が左(西)だったため、藤凌駕が「入れ替わりましょうか?」と言って、座り直し。写真撮影後に会見が始まった。

―(NHK太田雅英アナウンサーから代表質問)各社の皆さん、大丈夫ですか。では、藤青雲関、藤凌駕関の新入幕、番付発表の会見をさせていただきます。今、案内ありましたとおり、代表の私からお二人にそれぞれ質問させていただきますので、その後、皆さんからの質問があると思いますので、ご対応よろしくお願いいたします。あらためまして、藤青雲関、藤凌駕関、おめでとうございます。

藤青雲&藤凌駕ありがとうございます。

―まず藤青雲関、昇進が決まった喜びはどうでしょうか

藤青雲そうですね、はい。やっぱ周りの方とかにもすごい喜んでいただいて。一番上のところに番付が載るっていうのは感慨深いですね。めちゃくちゃうれしいです。

―しかも、今日は同じ部屋の藤凌駕関と一緒に。どうですか。

藤青雲やっぱり同時新入幕が10何年ぶりですかね。10何年ぶりぐらいになるんで。やっぱ一緒に上がれてよかったなと思います

―藤凌駕関にうかがいますが、まず喜びどうでしょうか

藤凌駕ほんとに大変うれしいですね。一番上に名前が載ってるのは、目指してた部分があるので、とりあえず1つの目標が達成されたかなと思ってます。

―そして同じことを聞きますけども、兄弟子の藤青雲関と一緒にこうやって今会見しているというのはどうですか

藤凌駕そうですね。自分はなんとか追いつこうっていう気持ちで頑張ってるので、さらに2人で番付上がれるようにですね、稽古に精進していきたいです。

番付け表を指さす新入幕の藤青雲(左)と藤凌駕(撮影・白石智彦)

番付け表を指さす新入幕の藤青雲(左)と藤凌駕(撮影・白石智彦)

トラブル発生

ここでトラブルが発生。一部テレビ局の音声が通じておらず、音声スタッフが慌てて「ちょ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。ちょっと音が、音がちょっとごめんなさい」と言って、マイクや配線をチェック。

太田アナが「ちょっとお待ちください」と恐縮するが、藤青雲も藤凌駕も「全然大丈夫です」と落ち着いて見守った。

―(約1分中断後)誠に申し訳ありません。もう1度(やり直し)。ごめんなさい。さっきと違う答えでも全然大丈夫です。では、いいですか。はい、はい。では、あらためまして、新入幕おめでとうございます。

藤青雲&藤凌駕ありがとうございます。

のぼりを背にガッツポーズする新入幕の藤凌駕(左)と藤青雲(撮影・白石智彦)

のぼりを背にガッツポーズする新入幕の藤凌駕(左)と藤青雲(撮影・白石智彦)

―昇進の喜びを。まず藤青雲関からうかがいたいんですが。どうでしょうか。

藤青雲はい、やっぱり一番上のところに番付が乗っているということで。周りの方々にも喜んでいただきましたし、自分もめちゃくちゃうれしいなと思ってます。

―そして、同部屋の弟弟子の藤凌駕関と一緒に。一緒に新入幕ってとても珍しいんですね。

藤青雲はい。久しぶり。同時新入幕が久しぶりということで、これからも一緒に頑張っていけたらなと思ってます。

―では、藤凌駕関、喜びをうかがいますが、いかがですか

藤凌駕大変うれしく思ってます。番付表に一番上に名前が載っているので、さらに上に行けたらいいなと思ってます。

―同時新入幕です

藤凌駕なんとか追いつこうっていう気持ちで今後も頑張りたいです。

―これまでもそういう気持ちでやってこられて

藤凌駕はい、そうです。

のぼりを背にガッツポーズする新入幕の藤青雲(撮影・白石智彦)

のぼりを背にガッツポーズする新入幕の藤青雲(撮影・白石智彦)

―わかりました。では、番付順に兄弟子の藤青雲関の方から質問させていただきたいと思いますけれども。ほんとに良かったですね、幕内上がれて

藤青雲はい、そうですね。はい、よかったです。

―どうですか、この幕内の地位って。先ほど一番上の番付っておっしゃいましたけど。自分の中でどういうイメージを持っている番付だったでしょうか

藤青雲やっぱり、もうずっとずっと自分の中で、テレビの中の世界だったんで。やっぱり自分がそこで相撲を取れるっていうのは…、その喜びをかみしめながら、相撲を取れたらいいなと思ってます。

―この1年間ではですね、あと1歩。去年の夏場所ですね。上がれそうで、上がれそうなところから悔しい思いがあったり、あるいは、去年の九州場所は西筆頭で勝ち越したんですけれども、初場所では番付運がなかったりっていうことがありましたが、どんな思いでここ過ごしてきました

藤青雲あと1番足りない中で、ちょっと自分には何が足りないんだろうと思いながら。稽古をしてきて、自分を見つめ直しながらやってきて、それが、それが先場所の成績に生きたんじゃないかなと思います。

―言える範囲で、何が足りなくて、何を変えて良くなったんでしょうか

藤青雲自分は結構、体の芯っていうか、軸が弱くて。軸のトレーニングをしたり、足の運びが悪いので、すり足を重点的にやったりして。取り組んできました。

藤島部屋の看板前でガッツポーズする新入幕の藤凌駕(左)と藤青雲(撮影・白石智彦)

藤島部屋の看板前でガッツポーズする新入幕の藤凌駕(左)と藤青雲(撮影・白石智彦)

―そうですか。もっと前を振り返れば膝の大けががあったり、これまでの歩み振り返ってどうでしょうか

藤青雲新十両上がってからすごい長かったんですけど。長かった分、幕内ではいい成績残して、見ている方々を魅了できるような相撲を取っていけたらなと思ってます。

―九州場所で勝ち越したんですけど、もう1度十両の筆頭ってかたちで迎えた先場所はどういう気持ちで毎日相撲を取ってましたか

藤青雲上がれなかったとしても勝ち越し、勝ち越せば次はチャンスはあると思ってたんで、そこまで新入幕とかは気にせずに相撲取ってました。

―そこまで気にせずっていうか、意識しすぎることなく

藤青雲そうですね。そこまで意識しすぎることなく取ってました。

―どうしてそういう心境になれたと思いますか

藤青雲そうですね、やっぱり精神的に十両で結構長いこと相撲取ってたので、精神的に成長した部分も、あるんだと思います。

―先ほど冒頭にも出たんですが、藤凌駕関と一緒に新入幕になったり、このところ部屋の方に十両も藤天晴関が上がったりですね。部屋の雰囲気っていうのは、今どんなふうに感じてるんでしょうか

藤青雲そうですね。活気がありますし、幕下以下にも強い人たちいっぱいいるんで、そうですね、もうもっと盛り上げていけたらなって思ってます。


―藤凌駕関は先ほど追いつきたいっていう気持ちでやってきたとおっしゃってましたけど、藤凌駕関はどんな存在ですか

本文残り69% (6003文字/8680文字)

スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。