ヤメ力士超相撲って何?優勝は元大関把瑠都か引退したばかりの英乃海か…賞金100万円
元幕内力士10人によるトーナメント大会「ヤメ力士超相撲」が、6月6日に東京・アリーナ立川立飛で開催されます。
この大会は、いったいどういうものなのでしょうか? 3月30日のイベント発表記者会見の様子を中心にひもときます。
【※2026年4月10日に加筆しました】主催者が4月10日、大会の延期を発表しました。延期の日時は未定で「「本公演の制作体制の見直しおよび公演内容の更なる充実を図るため、誠に勝手ながらこの度開催を延期させていただくこととなりました」と説明しました。
大相撲
ヤメ力士大相撲とは?すでに現役を引退した元幕内力士10人による真剣勝負のトーナメント戦。1日限りのイベントで、第2回は予定されていない。優勝賞金は100万円。5人ずつに分かれての団体戦も行う。
「ヤメ力士超相撲」の発表記者会見は、ジャパンオリンピックスクエアで行われた。まずは、当日の実況を務める元NHKの刈屋富士雄アナウンサーが「大相撲の魅力をさらに発展させていこうというイベントです。相撲は、生涯スポーツとしても注目されています。そういう部分で、幕内の土俵を務めて国技の一躍を担った元力士たちが集まりました。チケットは本日10時から販売開始。単にOBが集まったリクリエーションでなく、元幕内力士が真剣勝負の舞台に立つ。現在進行形の強さを証明する大会です」と挨拶した。
続いて、出場選手たちがそれぞれ抱負を述べた。
狙いは優勝のみ
豊ノ島「引退してから何度か国技館に相撲を見に行きました。現役力士を見ていると輝いていてかっこいいと思い、もう1回自分もあの時のように輝いてみたいなと思い、出場を決めました。立飛女子相撲部のコーチをしていますので、現役の時より体はしぼみましたが、体は動いていますので、狙うのは優勝一択です」
豊ノ島大樹(とよのしま・だいき)本名・梶原大樹。1983年6月26日生まれ、42歳。高知県宿毛市出身。2002年初場所初土俵、2020年4月に引退。最高位は関脇。168センチ、167キロ。現在は、トークイベント「豊ノ島の部屋」のMCなどタレントとして活躍。【注】年齢は大会開催日の2026年6月6日現在。身長、体重は現役時代のもの。以下同じ。
ファンに会いたい
臥牙丸「今は、145キロです。(実業家、輸出業)僕もなつかしい元仲間と、豊ノ島さんから声をかけてもらってうれしかった。できるかどうか、膝の具合を心配しながら、軽くトレーニングを始めながら頑張っています。現役中にお世話になったファンが来てくれて、また会えるとうれしい。負けないように、頑張りたいなと思います。頑張らせていただきます。応援よろしくお願いします。トレーニングは自分の部屋には作った。週1回くらい心掛けています」
臥牙丸勝(ががまる・まさる)本名・ジュゲリ・ティムラズ。1987年2月23日生まれ、39歳。ジョージア出身。2005年九州場所初土俵、2020年九州場所中に引退。最高位は小結。186センチ、230キロ。現在はユーチューブのほか、実業家として輸出業に携わっている。
技で勝つ
松鳳山「元松鳳山の松谷です。豊ノ島関からぜひ参加してくれないかということで、ちょっと考えたんですけど、店の宣伝にも貢献してくれたので、出場の運びとなりました。現役中は皆さんと対戦があって、勝ったり負けたり。体重は軽くなりましたが、優勝を目指して頑張ります。今は102キロです。相撲は取っていないです。激しい相撲でなく、技で皆さんをひっくり返したいと思います」
松鳳山裕也(しょうほうざん・ゆうや)本名・松谷裕也。1984年2月9日生まれ、42歳。福岡県築上郡築上町出身。2006年春場所初土俵、2022年夏場所を最後に引退。最高位は小結。176センチ、142キロ。現在は千葉県船橋市で「焼肉ホルモン松鳳山」を営んでいる。
先日まで現役
英乃海「皆さんお疲れ様です。先日まで現役でやらせていただいた英乃海です。現役中に豊ノ島さんのユーチューブを見て、面白そうな企画だなと思っていたところ、引退の報道が流れた直後、お話をいただきました。ついこの前まで、現役だったので、皆さんの期待に応えられるように頑張ります。把瑠都さんがまさかの参戦なので、把瑠都さんのところまでいけるように頑張ります」
英乃海拓也(ひでのうみ・たくや)本名・岩崎拓也。1989年6月11日生まれ、37歳。東京都江戸川区出身。2012年夏場所初土俵、2026年春場所を最後に引退。最高位は前頭6枚目。186センチ、178キロ。引退会見では、不動産会社に就職する意向を明かした。
大島部屋で胸出し
旭大星「引退してから大島部屋で若い子に胸を出したりしていて、そんな中、豊ノ島さんから声をかけていただいた。英乃海あたりは強そうだけど、あとは負けそうにないので、多分、優勝できると思います。みんなケガや心が折れて引退したと思う。鍛えているんですけど、それでも30キロくらいはやせました。やる前から負けそうな感じはないので、勝ちにいきます」
旭大星託也(きょくたいせい・たくや)本名・大串拓也。1989年10月18日生まれ、36歳。北海道旭川市出身。2008年初場所初土俵、2025年九州場所を最後に引退。185センチ、165キロ。最高位は前頭8枚目。現在は海外向け相撲コーディナーターなどに取り組んでいる。
引退時より強い
大翔鵬「この話を豊ノ島関にいただいた時、自分は相撲が好きで、3月の場所をみていたら、もう1度、真剣にやりたいなと思いました。今は引退した時より強い。腰のケガも良くなった。旭大星関に負けたくない、負けたら何を言われるか分からない」
本文残り75% (6481文字/8623文字)

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。
-
大相撲勝ったのは人かAIか、九州場所番付予想に51人挑戦 完全的中は? 第2弾結果発表
勝ったのは人かAIか、九州場所番付予想に51人挑戦 完全的中は? 第2弾結果発表 大相撲九州場所の新番付が10月26日に…
佐々木一郎
-
大相撲「あの世でまでやりたくない」39代木村庄之助は装束一つも持たずに角界を去る
「あの世でまでやりたくない」39代木村庄之助は装束一つも持たずに角界を去る 行司の最高位、39代木村庄之助(64=九重)…
佐々木一郎
-
大相撲【大相撲×VIVANT】チンギスやモンゴル語監修者は現役力士と関係があった
【大相撲×VIVANT】チンギスやモンゴル語監修者は現役力士と関係があった 大相撲とTBSの大ヒットドラマ「VIVANT…
佐々木一郎
-
大相撲【募集】九州場所の番付を予想してみませんか? 的中率が高いのはAIか人か 第2弾
【募集】九州場所の番付を予想してみませんか? 的中率が高いのはAIか人か 第2弾 大相撲九州場所が11月8日に初日を迎え…
佐々木一郎
-
大相撲【秋場所こぼれ話 中日~千秋楽】大の里が後援者と万歳をした支度部屋にセレブの香り
【秋場所こぼれ話 中日~千秋楽】大の里が後援者と万歳をした支度部屋にセレブの香り 秋場所は、横綱大の里の6場所ぶり6度目…
佐々木一郎
-
大相撲【39代木村庄之助 定年会見全文】今日を最後に装束を着ることはないと思います
【39代木村庄之助 定年会見全文】今日を最後に装束を着ることはないと思います 立行司、39代木村庄之助(64=九重)が1…
佐々木一郎
-
大相撲【秋場所こぼれ話 初日~7日目】大の里と藤ノ川のルーティンの狙いとは?
【秋場所こぼれ話 初日~7日目】大の里と藤ノ川のルーティンの狙いとは? 秋場所は、横綱大の里の6場所ぶり6度目の優勝で幕…
佐々木一郎
-
大相撲【アーカイブ動画配信中】佐々木一郎記者「夜の大相撲」秋場所編もお楽しみください
【アーカイブ動画配信中】佐々木一郎記者「夜の大相撲」秋場所編もお楽しみください 日刊スポーツ・プレミアムが相撲ファンの皆…
佐々木一郎
-
大相撲【矢後 引退会見全文】希望を持って手術を受けたが元通りにはならなかった
【矢後 引退会見全文】希望を持って手術を受けたが元通りにはならなかった 元幕内で西三段目22枚目、矢後(32=押尾川)が…
佐々木一郎
-
大相撲大相撲の番付をAIに作らせたらどうなるのでしょう 精度は何割? 難しかったのは?
大相撲の番付をAIに作らせたらどうなるのでしょう 精度は何割? 難しかったのは? 大相撲の番付をAIに作らせたらどうなる…
佐々木一郎
-
大相撲最古参関取の佐田の海、11カ月だけ過ごした「熊本」を出身地としている理由とは?
最古参関取の佐田の海、11カ月だけ過ごした「熊本」を出身地としている理由とは? 最古参の関取、39歳の佐田の海(境川)が…
佐々木一郎
-
大相撲【祝・新三役 教えて!藤ノ川関】その勇気の原動力はどこにあるんですか?
【祝・新三役 教えて!藤ノ川関】その勇気の原動力はどこにあるんですか? 幕内最年少21歳の藤ノ川関(伊勢ノ海)に、好角家…
佐々木一郎
-
大相撲【夏巡業の思い出】大栄翔の謎のマイルール、真夜中にテレビが落下して飛び起きた輝
【夏巡業の思い出】大栄翔の謎のマイルール、真夜中にテレビが落下して飛び起きた輝 2026年の夏巡業は、8月30日が最終日…
佐々木一郎
-
大相撲【千代の富士を忘れない 後編】初優勝、一代年寄を辞退…引退会見「体力の限界」
【千代の富士を忘れない 後編】初優勝、一代年寄を辞退…引退会見「体力の限界」 横綱千代の富士が亡くなってから10年になり…
佐々木一郎
-
大相撲【千代の富士を忘れない 前編】がんに屈した大横綱、日刊スポーツはどう報じたか
【千代の富士を忘れない 前編】がんに屈した大横綱、日刊スポーツはどう報じたか 横綱千代の富士が亡くなってから10年になり…
佐々木一郎
-
大相撲【名古屋場所こぼれ話 9日目~千秋楽】あの足を見たら優勝なんて想像できなかった
【名古屋場所こぼれ話 9日目~千秋楽】あの足を見たら優勝なんて想像できなかった 名古屋場所は、関脇安青錦の3度目の優勝で…
佐々木一郎
-
大相撲【名古屋場所こぼれ話 初日~中日】獅司は入門時、ポケトークで意思疎通していた
【名古屋場所こぼれ話 初日~中日】獅司は入門時、ポケトークで意思疎通していた 名古屋場所は、関脇安青錦の3度目の優勝で幕…
佐々木一郎
-
大相撲【大翔丸 引退会見全文】両親から伝えられた「でも、その小さい体で、ようやったよ」
【大翔丸 引退会見全文】両親から伝えられた「でも、その小さい体で、ようやったよ」 元幕内の大翔丸(35=追手風)が名古屋…
佐々木一郎