【バレー新時代〈9〉】竹下佳江を思い出す・・・埼玉上尾の25歳セッター鎌田咲希

新国内トップリーグ「大同生命SVリーグ」の女子で、初代王者の座をうかがう埼玉上尾メディックス。パリ五輪日本代表の正セッター岩崎こよみ(35)を擁する強豪チームに、その存在を脅かすセッターがいました。今季で正式加入4季目を迎える鎌田咲希(25)。過去3年を上回るハイペースで出場を続ける司令塔の、急成長の秘密を探りました。

バレーボール

監督絶賛「スピード感もフィジカルも足もジャンプ力も守備もサーブも」

「彼女を見ていると、竹下佳江さんを思い出すんですよね」

埼玉上尾を率いて3季目の大久保茂和監督(44)は、試合中の険しい表情を崩していった。

12年ロンドン、16年リオデジャネイロと、オリンピック(五輪)2大会で女子日本代表をコーチングした男が、かつて海外の強豪と渡り合った“世界最小最強セッター”に重ねる「彼女」とは、25歳のセッター鎌田咲希のことだ。

「スピード感がある。フィジカルも強くて、足も速く、ジャンプ力もある。ディフェンスもいいし、サーブもいい…」

惜しみのない賛辞は、決してメディア向けの誇張表現ではない。

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。