【12R:優勝戦・決断】

 準優で唯一逃げ切った魚谷。以前はエース機と評された19号機は、潜在パワーが見事に復活した。優勝戦でも間違いなく機力上位。SGタイトルから離れて約10年2カ月。インは絶対譲らず、気持ちのこもった逃げ切りで4個目のSG戴冠だ。

 出足なら魚谷以上の仕上がりを誇る白井。節間通した冷静なさばきは、魚谷にとって強敵になる。峰もレースぶりが良く、展開を作る攻撃力がある。最後になったが難解な進入は、誰も譲らず枠なりオールスローと予想した。外枠勢では前本の足に注目したい。

 魚谷 足的に不安はありません。準優に入るとアドバンテージはなかったけど、行き足中心にいい。乗りやすい状態できている。

 白井 4日目より良かった。気になる部分はない。バランスが取れて中の上ぐらい。回ってからの進みがいい。基本は2コース。

 峰 5日目は調整がぴったり合ったと思う。それで中堅よりちょっと上。乗り心地は問題ない。スタートは全然見えていない。

 今垣 バックの足は一緒ぐらいだけど、回り足が仕上がっていない。スムーズさがない。20%台のエンジンだなって感じがします。

 前本 4日目よりは上積みがあった。バランスが取れている。ただ、いいエンジンとは雰囲気が違う。トップクラスの域ではない。

 深川 全体的に良くて、特に行き足がいい。前に進んでくれている。舟の返りやターンの感じもいい。スタート勘は合っている。