新田雄史(36=三重)が17年12月住之江グランプリシリーズ以来、4年ぶり3度目のSG優勝を決めた。2着には1枠中島孝平、3着には5枠岡崎恭裕が入った。なお、2枠西山貴浩が妨害失格、4枠篠崎元志は転覆した。


4年ぶり3度目のSG優勝を飾った新田雄史
4年ぶり3度目のSG優勝を飾った新田雄史

狙い澄ましていた。新田はコンマ13の全速スタートを決めると、3コースから鮮やかにまくり差し。バックでイン中島をとらえ、2Mを先に回って決着をつけた。会心の勝利に「ターンは完璧。まくり差し一点張りだった。うれしいです」と控えめな男が珍しく自画自賛した。


賞金ランク17位でグランプリのトライアル1stに出場したが、2nd進出を逃した。しかしシリーズ戦に回っても、気持ちを切らすことはない。4日目に6コースから快勝したことで機力は最高潮に達した。「調整がうまくいったことが大きかった」。住之江では3月のG1太閤賞でも優勝。「相性がいいですね」としみじみ言った。


来年の目標はSGグランプリの優勝戦1枠に乗ることだ。「来年は峰竜太を倒せるように、自分が(SGグランプリの)決定戦1枠に乗れるように頑張る」。SG優勝の喜びをかみしめながら、次の目標に狙いを定めた。【奈島宏樹】