3コースからコンマ12のトップスタートを決めた山田豊(51=滋賀)が、まくり一気にニッカン・コム杯を制した。2着には山田をマークした北山康介、3着には大崎翔が入り、3連単1万7160円の波乱の決着となった。

 進入は大神康司が動きを見せたが、入れてもらえず単騎ガマシに。2コースの山一鉄也が中へこみになる隊形も味方に、山田が豪快まくりをさく裂させた。

 「風が強かったので道中は慎重にターンしたけど、エンジンはずっと良かった。スタートは難しかったけど自分なりに頑張りました」。山田の優勝は今年初。通算50回目。ペラの形は独特で絶対的な自信を持つ。若手が台頭する中でも、スピード負けすることはない。残り23勝に迫った通算2000勝、A1復帰へ向けて、びわこの総大将が突き進む。【福永照正】