◆日本選手権・アラカルト(1)

 ▼創設 1949年(昭24)。大阪・住之江競輪場(廃止)で第1回大会が行われ、横田隆雄が初代王者に輝いた。16年は施行時期の移行により名古屋(3月)静岡(5月)と2回開催され、今年で第71回。

 ▼開催日程 競輪G1で最長の6日間。オールスターは5日間、全日本選抜、高松宮記念杯、寛仁親王牌、競輪祭は4日間。

 ▼出場メンバーの選出 選考期間(前年2月~当年1月の1年間)における獲得賞金トップから順に162人が選ばれ、上位27人が初戦でシードレース(特選)に出場できる。

 ▼タイトルの位置付け 出場するためには、選考期間が概ね半年間とされている他のG1よりも、長く安定した成績を要する。つまりメンバーは、より高いレベルで絞り込まれた超一流。しかも予選から決勝まで4走しなければならず、一発勝負で済む日本一決定戦「KEIRINグランプリ」とは一線を画してきた。これらの点から競輪で最高の栄誉とされており、優勝者には選手の誰もが憧れる「ダービー王」の称号が与えられる。

 ▼優勝賞金 前回(16年・静岡)は6500万円。競輪ではKEIRINグランプリ(16年は1億160万円)に次いで2番目、G1最高の額。

 ▼優勝回数 最多は4回で吉岡稔真(92、96、98、06年)村上義弘(11、13、14年、16年・名古屋)。次いで3回は滝沢正光(84、86、88年)、2回は小橋正義(94、95年)山田裕仁(02、03年)ら10人。

 ▼2連覇 小橋正義、山田裕仁、村上義弘ら6人が達成。