山田英明(34=佐賀)が準決11Rでロングまくりを放ち、初めてG1決勝に進んだ。

 4分戦のなか、8番手に置かれたが、山田は「覚悟を決めた。仕掛けるしかない」と敢然とスパート。

 何しろ、逃げる竹内雄作を吉田敏洋が番手まくりして、さらに平原康多がその後ろにいたのだから、相当厳しい展開だったはず。

 それでも「勢いを殺さず、落ち着いていけば…」と己を信じた結果が実を結んだ。自在性が山田の魅力だ。「いつも通り何でもやって、チャンスを見つけて仕掛けます」。

 深谷知広や平原康多と相手は強力だが、九州勢の期待を背負って全力を振り絞る。