こんにちは、競輪歴31年目に入った田中聖二です。30日、競輪が前面に出ている映画「ガチ星」(江口カン監督)を見た。主人公の浜島浩司はソフトバンクの中継ぎ投手だったが、戦力外通告を受けて人生が一転する。酒、パチンコにおぼれ、親友の妻と不倫をしてしまう転落人生。別れた夫人が育てている1人息子との約束までほごにしてしまった。40歳。このままではいけないと一念発起して競輪学校の門をたたく。そこから壮絶な話が始まる。ダメ男の再チャレンジだ。

映画館の入り口にガチ星のポスターが張ってあった(18年5月30日撮影)
映画館の入り口にガチ星のポスターが張ってあった(18年5月30日撮影)
館内には主人公が映画で使用した自転車が展示されている(18年5月30日撮影)
館内には主人公が映画で使用した自転車が展示されている(18年5月30日撮影)

 一言ですごい。あっという間の2時間弱だった。圧倒的なリアリティー、テンポいいストーリー、迫力あるレースシーン。そしてダメ男の奮闘。主役の安部賢一らは1カ月の合宿後、撮影に入ったという。競輪ファンは必見、競輪ファンでなくても面白いと思う。

映画を鑑賞後、元競輪選手の菅沼清二さん(左)と松本雅彦さん(右)とスリーショット撮影。2人とも現役時代と変わらず若々しい(18年5月30日撮影)
映画を鑑賞後、元競輪選手の菅沼清二さん(左)と松本雅彦さん(右)とスリーショット撮影。2人とも現役時代と変わらず若々しい(18年5月30日撮影)

 平日の午後なのに定員84人の半分ぐらい埋まっていた。元競輪選手、現役選手の姿も。10年に引退した松本雅彦さん(53=東京)は「涙が出ました」としんみり。8年に引退した菅沼清二さん(56=東京)と3人で映画を振り返った。2人は現役を退いてから時間がたっているのに体形が変わらず若々しいのにびっくりした。

映画「ガチ星」のパンフレット。江口カン監督らのサイン入り(18年5月30日撮影)
映画「ガチ星」のパンフレット。江口カン監督らのサイン入り(18年5月30日撮影)

 新宿ケイズシネマで上映中。全国で順次上映される。競輪選手もほれる映画。ぜひあなたも足を運んでほしい。