山本です。函館から青森へ、初めて新幹線で青函トンネルをくぐってきました。9日からの青森競輪(ナイター)は日刊スポーツ杯として開催されています。

 S級はジョセフ・トルーマンとトマシュ・バベクの2人が登場。そしてA級でもS級昇級をかけた最後の攻防が始まっています。

S級勝負駆けに挑む関根健太郎(撮影・山本幸史)
S級勝負駆けに挑む関根健太郎(撮影・山本幸史)

 中でも関根健太郎は「なんとしてもS級の点数を取りたい」と意気込んでいました。先月引退した関根幸夫さんのご子息。待望のS級初昇級を目指し、残り2場所が勝負駆けです。幸夫さんは就職され、第2の人生を歩んでいるそうで「前は自分が負けて帰ると怒られたので嫌いでした。でも、選手を辞めてから(性格が)丸くなりましたね。今は大好きになりました」と笑っていました。

先月引退された関根幸夫さん(18年1月撮影)
先月引退された関根幸夫さん(18年1月撮影)

 2人は父子であると同時に師弟関係でもあります。きっと、選手として、愛弟子の負けはわが事のように悔しかったのでしょう。父が先に輪界を卒業したことを機に、2人の関係も変わったようです。幸夫さんはS級で長らく自力選手として活躍され、その笑顔に多くの記者が魅了されていました。

 実は、引退を表明した際、幸夫さんは「自分は記念(G3)を勝てなかったので、ぜひ記念を勝ってほしい」と、エールを送っていました。父の夢をかなえるためにも、S級昇級に期待したいです。【山本幸史】