【東和弘・オレに任せろ】

 ◆11R 記者は、競輪の勝敗を大きく左右するのは展開だと考えている。最終バック9番手になれば、誰だって慌てるし、かなり不利だ。しかし、準決11R西王座の園田匠だけは話が別。残り半周の時点で、最後方でもどんとこい!。ここも不利な位置から、シャープな差し足で突き抜ける。

 そもそも、園田の練習は9番手から、いかにして1着を取るかに集約されている。平原康多のような脚力がない自分が、自力型の少ない九州地区でどうすれば結果を出せるか? 考えた末、その結論に至った。日々のトレーニングの効果もあり、今では、最終バックで6~8番手ならば、「ちょっと前にいるから、余裕がある」と話すほどだ。

 15年の寛仁親王牌でG1を初制覇。昨年はSS班として、赤いパンツをはいたがどうにもはき心地が悪かった。「SS班は人気になるし、勝って当然と思われる。僕は今の方(1班)が好き」。このレースもSS班(村上義弘、稲垣裕之)に、ダービー王・三谷竜生らが相手。人気薄の立場で突き抜けてこそ、園田の存在感は際立つ。

 最悪の展開も避けられると読んだ。九州の先陣を切る山田英明は稲垣、三谷が相手なら、中団を取れるはず。よって、園田は最終4角で6番手以内にいる可能性が高い。十分、1着まで届く位置だ。

 車券は園田を1、2着に固定する。相手は前を任せる井上昌己、勢いがある三谷に絞る。3連単(3)=(8)流し、(3)=(7)流しの28点で万車券を待つ。