【松井律・競輪黙示録スペシャル】

◆9R:西日本準決 4日目・白虎賞の選手紹介ステージで、脇本雄太は「僕は変化する」と公言した。この変化は、“CHANGE”ではなく、“TRANSFORM”である。

今年2月、G1全日本選抜(豊橋)で全てのタイトルをコンプリート。グランドスラム+グランプリで「グランプリスラム」という造語までできた。しかし、達成感と引き換えに、目指すものがなくなった。

「もうお金や名誉は追えない。だから新しいことにチャレンジしたくなったんです」。それは“二刀流”への挑戦だった。

そう思わせたのは、後輩の寺崎浩平の存在が大きい。今年はG3大宮決勝、G1日本選手権の3走目で2度、ジカ競りを食らった。「これは今まで僕がやって来なかったのがいけない。弱点を弱点のままにしておいたら、今後もラインに迷惑をかけますから」。

脇本の投げる球は160キロを超えるが、バットを持ったら、からっきしだ。「でも、古性(優作)君は、速球も投げられる上に、インローの球を簡単にホームランにできますからね」。

脇本の考えた“TRANSFORM”は、競りに強くなろうという話ではなく、タテ足は残しつつも、競走の中で柔軟に動けることだ。「今年はもうグランプリの権利がある。時間の猶予があるうちにスタイルを確立して、新しいスタイルでグランプリを勝てたら最高ですね」。

今大会は肩の調子がすこぶる良好で、160キロ台の球をビシビシ決めている。準決は、ストレスフリーの前回り。力を出し切れば、対戦相手のバットにはかすりもしない。

3連単(2)-(4)(7)(3)(9)-(4)(7)(3)(9)の12点。

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