【山本幸史・ヤマを張れ】

絶好調男の流れに従う。人気になっても、絶好調の松浦から入りたい。

三谷、郡司、そして小松崎率いる佐藤も、いざとなれば逃げられる選手だけに、誰が逃げるのか難解なレース。坂口も単騎を選択したほどだ。ただ、原田-松浦の並びになった点が気になった。松浦がグランプリ賞金争いをしているのは周知の事実だからだ。ローズCを制した後も「しっかり決勝に乗ることが絶対条件」と気を緩めることはなかった。

ある意味、原田が前を志願した並びと思えた。ローズCの表彰式後、原田は「松浦選手、明日の番組なんですけどー」と、競輪記者のように駆け寄って笑わせた。だが、すぐに表情を一変させ「(松浦が)後悔しないようにと思ったけん。どうする? 前でやろうか?」と問いかける。すると松浦は「どっちでもいいよ、決めて」と、同期の同い年に決定権をゆだねた。

この並びは、今年2月の全日本選抜準決でもあった。この時は先行態勢に入りながら、ペースを緩めたところを平原にたたかれている。「あの時も、3着まで入ってくれたから」と原田は言うが、このレースが心に引っかかっていることは間違いない。もちろん、ただの引き出しではなく勝つ先行だ。松浦もローズCで「清水を早く抜き過ぎた」と反省していた。原田の積極策を援護し、松浦が抜け出す。98期コンビが決勝に勝ち上がるとみた。

3連単は(2)=(8)-(3)(9)(7)の6点が本線だが、準決だけに(2)-(3)(9)(7)-(8)(3)(9)(7)(5)で好配当を狙う。