G1初優勝を狙った吉田拓矢(26=茨城)は6着の結果より「自分が前のときにあまり平原(康多)さんが勝てていなかったので、勝ってくれたのは良かった」と平原の優勝を喜んだ。

前受けがかなわず後ろ攻めに。「本当は前の方が組み立ての幅が広がったけれど、後ろの作戦も考えていた」。3番手に迎え入れられてからは、すかさず強引にまくりにいった。「新田(祐大)さんに番手まくりをさせたかった」と、最低でも平原にチャンスが生まれることも視野に入れた抵抗だった。「不格好だけど、平原さんが勝ってくれて良かった」と吉田。賞金ランクは10位につけており、11月の小倉G1競輪祭でKEIRINグランプリ切符を狙う。