これが南関の絆だ! 渡辺雄太(24=静岡)が最終2角番手まくりで、今年5月の名古屋に続き通算2度目、地元では初のG3優勝を決めた。

敢闘門で宙を舞いながら、喜びと絆の強さをかみしめた。前を行く郡司浩平が思わず離れそうなほどの勢いで逃げる。後ろで熱き鼓動を感じた渡辺は思いをくみ、こん身のまくりで地元Vをつかんだ。

「今年は肝心なところでミスしていた」。目標だった地元初開催の静岡グランプリ(GP)には届かず、GPシリーズ(F1、28~30日)に回る。一方、同期の清水裕友がグランプリに出場。この悔しさは来年、晴らす。「目標はG1の決勝。来年は清水に勝てるように」。

B’zを愛する男は、表彰式で「ウルトラソウル!」と叫んで喜びを爆発させた。来年はG1でもウルトラソウルを見せつける。【山本幸史】