1月9日付で現役引退した後閑信一氏(47)が、かつてホームバンクにした前橋競輪場で引退セレモニーを行った。

 バンク内からホームスタンドに向かって、背筋を伸ばしながら話した。「生まれも育ちも群馬県。デビューして17年間、群馬登録で戦った。前橋の思い出は、優勝した06年の寬仁親王牌。表彰式で寬仁親王殿下から『よくやったな』とほめられこと」。エピソードの数々を話し、「選手は命がけで戦っている。自分はこれからも、解説などで競輪界に恩返ししたい」と抱負を述べると、ファンから大きな拍手が送られた。