児島ボートで明日16日から「G1第61回中国地区選手権競走」が開催される。地元エース茅原悠紀、絶好調の白井英治、寺田祥、からつ周年Vの前本泰和と昨年のグランプリ戦士4人が参戦。一方、トップルーキーに選出された白神優、村松修二も出場。若手のホープの筆頭格がGP戦士に挑む。他にも山口剛、辻栄蔵、吉田拡郎ら実力者多数。海野ゆかり、寺田千恵の女子勢もドリーム戦に名を連ねる。

 白井英治(41=山口)が年始から猛ダッシュを見せている。正月の地元戦を制すると、続くからつ一般戦も優勝。平和島周年は優出3着。徳山周年は予選トップ通過の準優4着。特筆すべきは、1月の24走で1着15本! 舟券に絡まなかったのはわずか2度。怒濤(どとう)のピンラッシュはとどまるところを知らない。昨年は秋口からぐっと調子を上げた。8月若松メモリアル準Vを皮切りに、SG、記念戦線で優出を重ねた。17年は「すごくいい1年」だったと言う。勝負どころをメモリアル以降と位置付け、リズムを上げた。下関周年初Vも飾った。ただし、今年は6月に下関周年、徳山グラチャンが開催される。照準はそこだ。「今年の勝負は6月。そのためにもペースを上げていかないと。体重を含め、体調管理をしっかりやりたい」。昨年より早く“ピーク”を持ってくる。意識して飛ばしている。

 昨年グランプリは2ndステージ敗退(※メモ参照)。複勝率1位のエンジンを引いたが、出し切れなかった。「グランプリのエンジンはものすごく良かった。ただ、住之江は調整が難しい。住之江のGPに関しては、場数を踏んで、いつか運を味方にできれば」。狙うは3年連続の年末決戦。好リズムで臨む地区選は過去3度制したタイトルで、15年の児島大会は優勝。賞金上積みへ格好の舞台だ。

 97年5月デビュー。ほぼ20年がたった。「昔と比べると周りが見えるようになったし、レバーも丁寧になった」。握って攻めるスタイルが強みだが、冷静なさばきも魅力。「自分は大器晩成型だと思ってる(笑い)」。4度目Vなら今村豊らに並ぶ最多タイ記録となる。

 ◆白井英治の17年グランプリ 賞金ランク4位で2ndステージから登場。複勝率トップの53.4%の12号機を引いた。1回戦は2コースから逆転し3着。2回戦はバック3番手争いも、2Mでバランスを崩し6着。6枠の3回戦は前付けで3コース奪取。的確にコンマ10を決めたが、01の井口佳典にまくられ5着敗退。