5月26日からのSG第47回ボートレースオールスターの出場選手が発表された。

若き女子最強レーサー、大山千広(24=福岡)が再びSG戦線で躍動する。オールスターは2年連続で選出、得票数2位で今年もドリーム戦に出場できる可能性は高い。3日、G2レディースオールスターに出走中の鳴門で一報を聞いた大山は、素直に喜んだ。「最近、石野(貴之)さんに堂々としていると言われたので、2位はありがたく受け止めます。オールスターはいい経験をさせてもらえます。住之江は好きですね」。

昨年の福岡大会はSG初出場で、いきなりドリーム戦に選出。さすがに大舞台の経験値が少なく、予選落ちに泣いた。あれから1年。その間に進化を遂げた。SGは3節走り、同11月の桐生チャレンジCでは、見事に予選を突破(準優6着)。女子最高賞金も獲得して、地力も付けてきた。「昨年は、勉強することがたくさんあって、すごく刺激的でモチベーションは上がった1年でした」。

過密なスケジュールの中でも、努力は怠らない。昨年10月、レースの合間を縫って女子レーサーたちと愛知県の碧南訓練所で合宿を行った。ターン時の乗艇姿勢や、重心の置き方などを練習で取り組み、レベルアップにいそしんだ。結果、ターンの重心は低くなり、今ではトップレーサーの峰竜太をほうふつとさせる。

磨きをかけながら、さらに成長を続ける。女子最強として、SGランカーたちに立ち向かう。「(今年は)G1を走らせてもらって、まだ実力不足で歯が立たなかったので、もっと頑張らないと、と思いました。今年もまだまだ地力を底上げする時期だと思うので、結果にこだわらず、昨年よりも自分が成長できたと思うような年にしたいです」。5月の住之江まで、残り2カ月余り。どこまで進化した姿を見せてくれるか。楽しみでならない。