G1日本選手権(ダービー、5月5~10日)を控えている静岡競輪では、17日から予定通りF2開催を行う。

前検日のこの日は管理棟の入り口にテントが張られ、選手、関係者全員の体温チェックが行われた。

通常なら選手が行列をなす車体検査も、選手を立ち会わせず係員だけで実施するなど、濃厚接触を避ける配慮が随所に見られた。

特選10Rに出走する岡田征陽(40=東京)は「走れない選手がたくさんいる中で、自分が追加で呼ばれたのは申し訳ない気持ちもある」と複雑な胸中を明かした。しかし、参加選手からは開催を喜ぶ声が圧倒的に多かった。

全国各地で開催中止が相次ぐ競輪界において、今開催は「日本選手権を成功させる」という願いを込めたメッセージともいえる。