津村洸次郎(29=福岡)が最終3角番手まくりで、日刊スポーツ杯争奪戦を制した。15年5月伊東以来2度目のS級優勝。2着はまくりで反撃した小森貴大、3着は松岡辰泰が入った。

レースは後ろ攻めの林大悟-津村-菅原晃が打鐘から押さえ先行して、一気にペースを上げて飛ばしていった。前受けから6番手に下げた小森が最終2角手前から強烈なまくりを放つと、3角から津村が番手まくりを敢行してVゴールを駆け抜けた。

「全て林のおかげです。小森さんがすごいスピードで来たので、林の仕掛けを無にしないためにも番手から出させてもらった。久しぶりのS級Vなのでうれしい」。津村は素直に喜んだ。九州ラインは若手の先行選手が増えてきた。今後は番手を回る機会も増えるだけに「メンバー構成に合わせて何でもできるようにしたい」と、攻め幅を広げていくつもりだ。