初物づくしの優勝となった。12R優勝戦は、上原崚(27=東京)が3コースからまくり差して初優勝を決めた。2着は松本純平、3着は松山将吾が入った。1枠石丸海渡は6着に敗れ、波乱の決着となった。

「まだ信じられない思いです。実感がないですね」。初の予選突破から初優出初優勝。でき過ぎた物語の主人公は、静かに少しずつ喜びをかみしめた。「シングルマザーで、大切に育ててもらったので、母親に早く報告したいです」。故郷沖縄に住む母親への感謝も忘れなかった。

この優勝をきっかけに、将来のビジョンを熱く語った。「スピードがあふれている選手に魅力を感じるので、桐生順平さんとか、群馬の秋山直之さんみたいな選手になっていきたいです」。沖縄出身のレーサーが自身のさらなる活躍で、地元にボートレースの面白さを広めていく。