日刊スポーツ新聞社制定「第36回オートレース年間三賞」が、選考委員会により選定された。女子特別賞には佐藤摩弥(31=川口)が、6年連続で選ばれた。新型コロナウィルス感染症対策の影響で昨年まで中止となっていた表彰式が、今年は4年ぶりに都内のホテルで開催される予定。

23年はまさに飛躍の年だった。4月飯塚オールスターで自己最高のSG優勝戦2着。7月川口の日刊スポーツ・キューポラ杯でG1初制覇を果たした。目標の年間50勝に到達して後期適用ランクでS級6位に躍進した。「初の完全VやG1優勝もそうですけれど、前半はずっと安定していた。以前はエンジンが駄目な時はボロボロで。今は駄目ながらも少しはしのげるようになった。(同期の)青山君はエンジン状態に関係なく優勝争いする。比較するとまだまだですが、少しは成長できたのかなと思う」。

1番の武器はスタートだが、今の課題は何なのか。「最近はみんながスタート重視で早くなっている。1番はスピードですね。独走力がそれほどない。どちらかというとスタート行って粘る感じ。後ろを突き放すようなスタートと、そういうエンジン作りに変えないといけない。スタートをもっと勉強したい。さばきは技術的に足りていない」。持ち味のスタートを生かす意味でも独走力を身に付けたいと言う。24年は数値目標を立てない。「今年も年末(TR戦)に出たい」。そのためにも、大きな大会での活躍を期している。進化を続けるサトマヤが、オート界の頂点に立つ日は近い。

◆表彰式に読者10組20人をご招待 2月28日に東京・品川プリンスホテルで行われるオートレース年間三賞の表彰式(午前11時開始)に読者10組20人を招待します。希望者ははがきに2人の住所、氏名、年齢、電話番号を明記し〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社広告「オートレース年間三賞読者招待」係まで。締め切りは26日必着。希望者が多数の場合は抽選で当せん者を決めます。発表は招待状の発送をもって代えます。応募は1人1枚でお願いします

◆佐藤摩弥(さとう・まや) 1992年(平4)5月16日、埼玉県生まれ。川口所属31期生。全国ランクS級6位。女子NO・1レーサーとして活躍。「サトマヤ」の愛称で、多くのファンから支持されている。過去に2度のG2戦を制し、19、20年にはSS王座決定戦にも出場。昨年7月の日刊スポーツ・キューポラ杯では、女子初となるG1タイトルを獲得した。通算優勝12回。151センチ、43キロ。血液型B。