1Rで上遠野拓馬(30=宮城)が2着に入り、G3で自身2度目となる確定板に載った。

初手から先手を取り、そのまま突っ張り先行で風を切ったが、ラインに付いた地元2車がそろって落車。裸逃げで1周駆けたが、ゴール前でかわされG3初勝利はならなかった。

それでも、上遠野にとっては収穫のある開催だった。前節(松阪F1)オール7着と、不調のまま3度目のG3を迎えており、「最近バック数は増えているんですが、決まり手が全くつかない…」。勝ち星を気にするあまり、持ち味のスケールの大きい競走が影を潜めていた。

「練習では地元の強い先輩相手に思い切って駆けられるのに、レースではそれができていないことに気付かされた」。その意気込みが連日、突っ張り先行した気概。最終日は2着と、しっかり結果もついてきた。

「来月からの玉野(F1)見て下さい、やりますよ!」。威勢のいい言葉を残し、帰路についた。