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ヴィルシーナ出来は秋華賞以上/エ女王杯

坂路を軽快に駆け上がるヴィルシーナ(撮影・奥田泰也)
坂路を軽快に駆け上がるヴィルシーナ(撮影・奥田泰也)

 秋の女王決定戦「エリザベス女王杯」(G1、芝2200メートル、11日=京都)に向けて7日、悲願のG1タイトルを狙うヴィルシーナ(牝3、友道)が万全の態勢を整えた。先週に負荷をかけ、今週は坂路単走で軽快に終了。牝馬3冠戦線はジェンティルドンナの前にすべて2着に敗れたが、天敵不在の今回に、友道康夫調教師(49)は「もう2着はいらない」と勝利への意志を示した。

 穏やかな表情の裏には悲壮なまでの思いがある。友道師は「もう2着はいらないよね」と苦笑いも交えて話した。愛馬ヴィルシーナの追い切りを見届け、あらためて意を強くした。「ここまでは悔しい思いばかりしてきた。このレースが最後と思ってきっちり仕上げたし、何とかタイトルを取らせてやりたい」。今度こその“1”を見据える。

 悲願への最終リハーサルは坂路単走。「先週に3頭併せでやっているので」と馬なりで軽快に駆け上がった。4ハロン54秒5-12秒7と時計は地味だが、体を大きく柔らかく使った走りは、牝馬らしいしなやかさとともに力強さ、芯の強さも十分に感じさせた。

 「この秋は最初から、ローズS→秋華賞→エリザベス女王杯の3戦と思ってローテを組んでいた。もともとレース以外は落ち着いている馬でもあるので、前走後もすぐに疲れは取れた。反応はさらに良くなっているし、秋華賞以上の出来にあると思っている」

 前走は鼻差。3冠を達成したジェンティルドンナに三たび、敗れた。ローズSも加えれば、4走連続の2着。それでも師は「前走であらためてこの馬の強さを感じた。駄目かな…と思ったところで差し返す根性は見せていた」とたたえる。敗れても敗れても、常にけなげに全力で女王に立ち向かった。1度も崩れず食い下がった精神力こそ、ヴィルシーナの真骨頂だ。その女王がジャパンCへ向かったとなれば、主役は譲れない。

 友道厩舎としてもスカイディグニティが菊花賞で2着。先週のアルゼンチン共和国杯もムスカテールが2着に惜敗した。「もう2着はいらない」と話す師の苦笑いの裏には、厩舎一丸での“今度こそ”という思いもある。「今回は人気になるかな。恥ずかしくない競馬をしたい」。悲願のG1へ、機は熟したはずだ。【伊嶋健一郎】

 [2012年11月8日8時30分 紙面から]




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