柏レイソルのネルシーニョ監督が、J1史上初めて70歳でリーグ戦の指揮を執る。70歳の誕生日を迎えた22日、アウェーで浦和レッズと対戦する。

昨年までのJ1最年長勝利監督は浦和のオズワルド・オリベイラ監督で68歳4カ月23日。ネルシーニョ監督は今季、その記録を更新し、前節18日の湘南ベルマーレ戦(3-2)で69歳11カ月26日に塗り替えた。

J1通算376試合175勝71分け130敗。通算勝利数はJ1歴代4位で、外国籍監督では北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督(195勝)に次いで2位となっている。95年にV川崎(現東京ヴェルディ)で初めてJリーグのクラブを率い、以降は名古屋グランパス、柏、ヴィッセル神戸と計4クラブを指揮。Jリーグを最もよく知るブラジル人指揮官は、柏でJ2を2度制し、11年のJ1リーグ戦、12年度の天皇杯、13年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)と3年連続で国内主要タイトルを獲得している。【構成=石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

◆世界では プレミアリーグの最年長監督記録は72歳で、ホジソン監督が今季もクリスタルパレスを指揮。W杯では10年大会のギリシャ代表レーハーゲル監督(ドイツ)が史上最年長の71歳10カ月、18年大会でも71歳4カ月のウルグアイ代表タバレス監督が自国を8強に導いた。

◆J1最年少監督 00年のアビスパ福岡を指揮したピッコリ監督で35歳1カ月20日。日本人監督では93年のV川崎の松木安太郎監督で35歳5カ月17日。