アルビレックス新潟は12年ぶりの開幕2連勝も手放しでは喜べない。6日のホームV・ファーレン長崎戦の後半12分、MF本間至恩(20)が足の裏で相手を蹴って2枚目の警告で退場。次節13日のアウェー、レノファ山口FC戦は出場停止となった。前半18分にも背後からの危険なタックルでイエローカード。本人も自覚しているだろうが、アグレッシブなプレーとラフプレーは違うわけで、けがにつながるような危険なプレーは許されない。

昨季も8月12日のホーム山口戦で退場。その時もチームは8戦負けなしと勢いに乗っていた。だが、背番号10を出場停止で欠いた次節15日のアウェー岡山戦は過密日程による疲労もあって0-1で敗戦。リーグ戦の不敗がストップしたという苦い経験がある。

J2で通算2度目の退場はクラブではDFセルジオ(99~02年)の6度に次いでワースト2位タイ。20歳のエースの出場停止はかなりの痛手で切れ味鋭いドリブルという攻撃の形を失うことになる。

ただ、今季は2列目の攻撃的なポジションに昨季のJ3得点王、新加入のFW谷口が控える。開幕から2試合連続途中出場だが、次節は定位置獲得へアピールのチャンス。主力不在を感じさせない選手層の厚さを示したい。【石川秀和】

新潟のJ2での最多退場
新潟のJ2での最多退場