J2アルビレックス新潟が下位に沈むファジアーノ岡山にホームで0-1で敗れ、手痛い黒星を喫した。

首位から3位に順位を落とした。両チームとも1点が遠い、重苦しい展開となったが、後半23分、DFライン背後のスペースを突かれ、失点。ここ5試合で1勝1分け3敗と厳しい結果が続く。次節はDF舞行龍ジェームズ(32)が累積警告で出場停止。攻守の要を欠く中、21日アウェーのブラウブリッツ秋田戦に臨む。

    ◇    ◇    ◇

頼みのドリブルが封じられた。0-1で敗れた13日の岡山戦。MF本間は激しいマークを受け、放ったシュートは後半45分に枠を大きく外したヘディングシュート1本のみ。J2各クラブの背番号10に対する包囲網はさらに厳しさを増し、6試合連続で無得点となった。最近3試合のシュート数はこの日のヘディングシュート1本だけで、利き足の右足を振り抜くシーンが極端に減っている。

首位を快走してきたチームのエースの宿命か。後半40分、主戦場の左サイドでボールを受けた本間はいつものように仕掛けた。さすがの切れ味で相手DFを1人かわしたが、すぐに元新潟のMF宮崎幾が自らのマークを放棄してまでカバーに入り、本間はシュートまで持ち込めなかった。カットインから右足で狙う得意の形は相手チームも警戒を強めている。

さらなる進化が期待される20歳MFのJ2通算得点は15点。その得点部位は右足が14点で、左足でのゴールは1点のみ。シュート部位も通算92本のうち左足は7本だけで、右足が81本と全体の88%を占める。逆の左足でもシュートを狙えるようになるなどプレーの幅を広げることができれば、相手DFも迷い、寄せも甘くなるはず。伸びしろはまだある。【石川秀和】