J2新潟アルビレックスは21日のホーム横浜FC戦で、MF三戸舜介とMF小見洋太の19歳のアタッカー2人がそろってゴールを決めて3-0で快勝した。10代の選手の「アベックゴール」は06年4月8日のアウェー甲府戦(4-0)で18歳のMF田中亜土夢と19歳のFW河原和寿がマークして以来、クラブ16年ぶり2度目。前回は田中が先発、河原が途中出場だった。今回のように10代の2人が先発でゴールはクラブ史上初めてだ。

若手の活躍に松橋監督は「頭の痛い悩みが増えたかな」と話したが、それはもちろん、うれしい悩み。「誰を使うかというのは最終的には私が決断するところ。選ぶというのはつらい部分もある」と続けた。

主力のMF本間がベンチスタートでMF島田が不在の間に、これまで出番が限られていたMF星もボランチとして安定感のあるプレーで勝利に貢献した。DF早川も後半から今季初出場。選手起用の選択肢はさらに広がった。

次の試合の先発11人は? 確かに悩ましいし、調子が良くてもベンチを外れる選手はつらい。それでも、選手間の競争がある上に、ホームで勝ち点3を積み重ねているだけあって一体感もある。次節は25日に今季わずか1勝のアウェーで水戸と対戦。世代間や主力と控えの差だけでなく、悩みの種であるホームとアウェーの成績差も縮めたい。【石川秀和】

新潟MF三戸舜介(左)(2022年5月21日撮影)
新潟MF三戸舜介(左)(2022年5月21日撮影)