【バンクーバー(カナダ)3日(日本時間4日)=鎌田直秀】「なでしこジャパン総選挙 in CANADA」を緊急開催した。投票したのは、なでしこジャパンが練習場を借りている、ブリティッシュコロンビア大アメリカンフットボール部の学生29人。7票を獲得したMF宇津木瑠美(26)が人気NO・1を勝ち取り「なでしこのセンター」に立った。また、8日(同9日)の女子W杯カナダ大会1次リーグC組スイス戦の先発選抜テストも非公開で行われ、MF澤穂希(36)が先発ピッチに立つことが確実となった。

 大男たちが食い入るようになでしこの写真を見つめて鼻の下を伸ばした。「W杯チャンピオンだろ、知っているよ」「日本人、かわいいから大好き」「選んだら一緒に食事行けるの?」などと言いながら投票。1位はフランス生活の長い宇津木。2位は唯一既婚者の大儀見。3位はクールビューティー近賀。意外にも澤、宮間の主将経験者や、最年少の岩渕は0票だった。

 カナダ入り後3日目にして、初めて急接近した。非公開が解かれると、アメフット部の練習が始まった。クールダウンを行う選手らは、上半身裸姿のたくましい肉体にひと目ぼれ。佐々木監督は「みんな、あっちの男が格好いいだの、あっちのグループがいいだの、男たちの筋肉に大騒ぎだったよ」と、肉食系女子パワー全開だったことを証言。大儀見、熊谷、大野らはみずから間近に歩み寄り、肉体美を確認して興奮した。

 好みのタイプは陸上・ハンマー投げの室伏広治と公言する阪口は「いや~、ごっついですね」と大柄なDFラインに視線を送った。大儀見は「みんなで、どの人の筋肉がいいか盛り上がってました。私はあのグレーのパンツでボールを投げている人。めっちゃ格好いい筋肉」と、細身だが大胸筋の発達が著しいQBを個人指名。そのQBウェルさんが投票したのは、なんと大儀見。相思相愛だった。

 今日4日(同5日)からはFIFA(国際サッカー連盟)指定の練習場に移動する。W杯連覇へ、目と心の保養で充電した。