ハリルジャパンが“W杯確約弾”でアウェー勝利を狙う。チームは4日、埼玉スタジアムで軽めの練習を行った後、8日のW杯アジア2次予選アフガニスタン戦に向けイランへ出発した。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は、セットプレーでの得点力アップを要求。W杯各大会予選のアウェー得点1号を挙げると、必ず本大会にも出場できるという縁起にあやかるべく選手たちは直接、間接FKでゴールを狙う。

 W杯アジア2次予選で初勝利を挙げたカンボジア戦から一夜明けた4日。テヘランへの出発を前に、日本代表は埼玉スタジアムのサブグラウンドで軽めの調整をした。ハリルホジッチ監督はいつものように、高いテンションで選手を鼓舞。練習後にはMF長谷部と10分以上話し込む場面もあった。

 アフガニスタン戦へ向け「今後はセットプレーが大事」と話す。セットプレーの得点は、6月イラク戦で、DF槙野がCKを押し込んだ1点のみ。キッカー候補のMF柴崎は「しっかりとボールを供給できれば、あとは中との問題」。フィニッシュを期待されるDF森重は「引いた相手に対してのセットプレーの得点は重要。昨日も決めたかった」と意欲をみせる。

 14年ブラジル大会など、日本がW杯に出場した際は、アジア予選のアウェー戦で第1号ゴールを挙げた選手が、もれなく本大会に出場している。この“前売りキップ”を手にするべく、セットプレーでアフガニスタンに襲いかかる。