MF柴崎岳(25=ヘタフェ)は、悔しさをにじませた。待望の先発出場は果たしたものの、試合に敗れ「アウェーの中で、こういった環境の中でも相手以上にタフにならないといけない。勝利が欲しかった」と厳しい表情だった。

 この日、スタジアムには6万2165人の大観衆が集まり、中東のアウェー戦独特の圧力あふれる雰囲気に包まれた。

 後半8分過ぎには、右CKを蹴ろうとした際に、後方の客席から液体が入った状態のペットボトルが投げ込まれるハプニングもあった。「サウジアラビアもW杯出場がかかっていた。独特の雰囲気があった」と振り返った。

 予選への出場は15年6月の2次予選初戦シンガポール戦以来で、最終予選への招集も初めてだった。W杯本大会に向けての思いを聞かれると「残り9カ月…どれだけ成長できるか。W杯に結果を残せるようにしたい」と固く誓った。