東アジアE-1選手権に臨む日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が7日、FW土居聖真(25=鹿島)を追加招集した。明日9日の北朝鮮との初戦を前に、6日の練習で味方と交錯したMF清武弘嗣(28=C大阪)の脳振とうによる離脱が決定。代役としてオフだった新婚のイケメンFWに白羽の矢が立った。けが人続出のハリルジャパン。ご祝儀代わり? の初招集、土居の幸せパワーで悪い流れを一変させたい。

 照明の輝くピッチに新婚さんがいらっしゃった。それも北の大地からはるばる。決定はこの日。昼すぎ、出場4チーム監督の公式会見でハリルホジッチ監督はMF清武の脳振とうによる離脱を示唆。中国を率いる名将リッピ監督も並ぶ席で鹿島の主力をジョークを交え、上機嫌で代役指名した。

 「鹿島の選手を呼ぼうと思っています。土居聖真です。日本のどこかにまだ、北の方にいて、見つけようかなと思っています。彼には本当に申し訳ないんですけど、結婚式を準備していたようで。結婚式は取りやめなくてもいいですが、何日か来てくれと言わなくてはならない」

 土居はクラブ選手会の納会で北海道に滞在中だった。6月に結婚を発表。式はまだ先のようだがオフは大事な準備もある。突然来年のW杯へと続く道が開け、飛行機に飛び乗って緊急合流。待望の初招集。結婚式を、Jリーグ関連で開催された企画「Jマジ! イケメンJリーガー選手権覇者」の栄誉に加え、日本代表の肩書とともに迎えることができそうだ。

 攻撃を活性化させる実力はもちろん、土居にはイケメン×新婚の2つの明るい光で、けが人続出で苦しいハリルジャパンの進む道を照らしてもらいたいところだ。指揮官は「見ての通り、残念ながらたくさんの困難さがある。(クラブW杯で)浦和の選手が来られない。鹿島の西が昨日手術を受けた。偶然だが、セレッソの3人(山口、杉本、清武)も」と、招集できなかった主力候補と離脱者の多さに頭を抱えた。

 2年前の大会は、1勝もできず最下位だった。国内組には「A代表に立候補する素晴らしい機会」と、あくまで“B代表”の位置付けでアピールを求めるが、どうも流れは良くない。光り輝く土居は救世主となってくれるだろうか。【八反誠】