勝てば19年W杯フランス大会出場が決まる戦いで、なでしこジャパンが韓国と勝ち点1を分け合った。

 前半は厚みのある韓国の攻撃に主導権を握られる中で、DF熊谷紗希(27=リヨン)の好判断などでピンチを脱出。相手の足が止まった後半に少しずつチャンスを作る展開となった。

 後半ロスタイムにはペナルティーエリアにボールを持ち込んだFW岩渕真奈(25=INAC神戸)が左足のシュート。惜しくもキーパーに阻まれ、待望の決勝点は引き寄せられなかった。初戦のベトナム戦で全4得点に絡んでいた岩渕は「決めることができなくて申し訳ない。点を取らないと勝てない」と厳しく自己評価した。

 1次リーグ最終戦は、同組の世界ランク最上位となるオーストラリア戦を控える。勝てば大会の上位5カ国に与えられるW杯出場権を得られるが、引き分け以下になると韓国の戦い次第では1次リーグ突破を逃す可能性も出てくる。

 高倉麻子監督(49)は「(韓国戦は)もう1つゴール前に入っていくパワーが足りなかった。(次戦は)厳しい試合になるけれど、全員で戦って勝ち点を取りたい」と意気込んだ。